追加の料理?
興味津々のケイちゃん。
それをうまくかわし続けるメグ。
まるで漫才。
キスのおつくり、コリコリしておいしい。
天ぷらも。
あと 異世界の野菜天ぷらも塩で食べるととってもおいしい。
「ところで追加の料理って何?」
「んニャ? ちょっとニャ」
「最後にもってくるニャ 今冷やしてるニャ」
「冷たいデザート?」
「そんなトコロニャ」
「おねーちゃん あそこの灯台の砂浜で釣ったニャ?」
「そうよ あそこで昔キャンプしたニャ」
「懐かしいわね、おねしょした子がいたわね」
「言わなきゃよかったニャ」
「あの灯台って行ったことあるの?」僕は聞いてみた。
「いや あそこ行ったことないな 下から見るくらい?」
「階段あるけど 結構高いニャ」
「陸からでも行けるけど時間かかるのよね」
「こっちは車ないもんね」
「車?」
「自動車」
「よくわかんない こっちは船が移動手段ね だから港が発展するの」
「そうなんだ」
「あとはウマくらい?」
「運河があって船ばっかりよね」
「だから山のものは高いのよ」
船は地球とそんなに変わらないくらいだけど、それは主な交通手段だからか。
その分陸路の移動手段がイマイチ発展してないみたい。
でもそのうちこの前の峠の先にも行って見たいな。
「バシャならあるけどね」
「馬車かぁ」
そんな話をしていたら時間が過ぎていく、そこへケイちゃんが
「持ってくるニャ」
台所に行った。
「何か作ったの?」
「追加だって」
もってきたのはケーキ
「にゃにゃーん!」
「あ!」
ケーキに僕とメグの似顔絵が描いてある。
ケーキと言ってもパンケーキみたいな焼いたスポンジだけど
うまいこと絵になってる。
「これケイちゃんが?」
「ふっふーん そうニャ」
「うまいなぁ」
「絵を描きながら焼くニャ」
意外な才能を見せてくれたケイちゃん。
メグも感心している。
「こんなこともできたのね」
「そうニャ」
「作って売ればもうかるかしら」
「おねーちゃんはすぐそれニャ」
「ケイ以外描けないのが難しいところね」
「そんなおねーちゃんにはこうニャ」
僕とメグの間にナイフを入れようとするケイちゃん
「だめっ」
メグがすぐに止めた。
「素直なおねーちゃんニャ」
「ほらおねーちゃん」
メグの顔を切り取り ほらほらとアクションする。
メグはそれを僕に食べさせてくれた。
「きゃー えっちニャ」
「こら ケイ!」
「次ニャ!?」
僕は自分の顔を切り出して メグにあーんしてあげた
ぱくっと食べたメグの顔がかわいくてドキッとした。
そんな晩御飯終わり、部屋に戻る僕とメグ。
「ごゆっくりニャー」
「そういえば 罰ゲームのお願いなんでもって何だったの?」
「ん? キスして欲しいって言おうと思ってたの」
そうしてメグはまたキスしてくれた。