美味しい晩御飯
「そういうことニャ~」
ケイちゃんにキスしてるところを見られちゃった。
「あ、」
「恥ずかしがることないニャ」
「ごちそう なにか追加するかニャ」
そう言ってケイちゃんは台所に戻って行った。
僕は部屋に戻って荷物をまとめて、食堂に行く。
メグがお風呂から上がるまでの間。
食堂に行くと
「ふっふーん ふっふーん」
鼻歌をうたいながら ケイちゃんがなにやら追加のお料理をしてる。
「ご機嫌だね ケイちゃん」
「最高ニャ」
「なんで?」
「なんでってなんニャ することしたんにゃ?」
「キスだけだよ」
「自白したニャ」
「あ、、 でも見てたじゃん」
「おねーちゃんがキスするってことは前からしてたにゃぁ?」
「そりゃそうだけど」
「いつからにゃ?」
「ナイショ」
そんなやりとりをしているとメグがお風呂から出てきた。
「なに? どしたの?」
「何でもないニャ おねーちゃん すぐ食べるニャ?」
「そうね乾かしたらね」
「じゃ今から天ぷら揚げるね キ ス の て ん ぷ ら」
「なによぅ」
メグが上の部屋に。
ケイちゃんは台所に戻ってキスの天ぷらを揚げ始めた。
今日釣ってきたキスだ。
「きっすー きっすー あげあげ きっすー♪」
今度は変な歌を歌いながら油の温度が上がるのを待っている。
衣を作って まとわせて 「じゃー」っといい音とイイ匂いが。
いくつか揚げ始めたらメグが降りてきて、ごはんやほかのおかずをテーブルに並べる。
メグが 「どうしたの? えらくあの子ご機嫌だけど」
「さっきキスしてたの見てたって」
「きゃっ もうっ 油断ならないわね」
「もうすぐ揚がるにゃ~」
「わかった!」
僕は天ぷらのお皿を取りに行く。
最後に天ぷらをテーブルに並べると三人で
「いただきまーす」
「今日は き す の天ぷらとおつくりニャ」
「キ ス 三昧にゃ」
「キ ス ニャ」 止まらないケイちゃん
「もういいから」メグが止めた。
「お付き合いすることになったの」
メグがケイちゃんに。
「どこまでいったにゃ?」
「灯台の砂浜まで」
「ニャ! じゃなくて ニャ!」
「いうわけないでしょ」
「キスだけニャ?」
「し り ま せ ん」
「これはキスまでニャ」
おませなケイちゃんはお姉ちゃんに巻けてない。
「ま 今日は キスいっぱい食べるニャ」
「この前ほどじゃないけど 型は良かったわよね」
「いっぱい歩いたしね」
「ちょっと筋肉痛ぎみ」
「そうなんだ」
サクッと揚がったキスの天ぷら、やけどしないように気を付けて食べる。
塩味がすごくおいしい。
このあたりの海で取れた塩らしい。
キスの骨せんべいもカリッと揚がった塩味。
「今日はいっぱい汗かいただろうから塩分多めニャ」
僕はクーラーボックスからビールを取り出し カシュっとふたを開けてぐびぐびと飲み始めた。
追加の料理って何だろう?