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ニヨニヨするケイちゃん

桟橋へ戻ってきた僕とメグ。


「おかえりなさいニャ」

ケイちゃんがすぐに駆け付ける。

「はっはーん?」

「なによ?」

「なんでもないニャ」

と言い残して走り去っていったケイちゃん。


「へんなコね」


僕は荷物を取り出してて、クーラーボックスに入った魚を渡そうとしたらもうすでにいなかった。

荷物を下ろしていつものように水で洗って、部屋にもっていく。

魚は桟橋に置いたまま、あとでケイちゃんが取りに来るはずだ。


桟橋に戻るとメグが船を掃除している。

中で釣って無いからそんなに汚れてないのですぐに終わった。


「あれ?まだ取りに来てない?」

「ああ 来てないねぇ」

「じゃ 持っていくね」

「よろしく」

僕はクーラーボックスを持って食堂の台所に行く。

「ケイちゃん?」

「来た来たニャ」

「え?」

「持ってきてくれると思ったニャ」

「え?」

「で? どこまでいったニャ?」

「え?」

「二人きりで一日一緒にいたらイロイロあるだろうニャ?」

「そうなんだ!?」

「すっとぼけてもダメニャ」


そんなやりとりのあと、魚を渡して クーラーボックスを持ち帰り、水で洗っていたらメグが来た。

「ケイちゃん絶対何か聞いてきたでしょ?」

「うん 何も言ってないけど」

「おとしごろだからね」


いつもクールなメグだけど、ちょっと照れ隠しに見えた。


「お風呂行くでしょ?」

「うん これ洗ったら干して着替え持っていくよ」

「いってらっしゃい」


部屋に戻って荷物から着替えを取り出してお風呂に向かうと、途中でケイちゃんに会った。

「あいかわらず 一緒に入らないニャ?」

「そりゃねぇ」

「中から鍵かかるから大丈夫ニャ!」

「こらー」遠くからメグがケイちゃんに怒ってる

「にゃ~」と言いながら走り去っていくケイちゃん。

手を振って自分の部屋に戻るメグ うん かわいい。


「はぁ」

お風呂に入って体を洗ってやっとひといき。

あー キスしちゃったなぁ

恥ずかしくなってきた、なんか身もだえするような でもすごく嬉しい。


久しぶりにいっぱい投げ釣りしたのでちょっと筋肉痛。

腕と背中をよくほぐして僕はお風呂を出た。

出たらそこにメグ。

左右を見回してだれもないのを確認するメグ そして チュッてキスして

「お風呂行ってくるね」

言い残してドアを締めて鍵をかけた。

メグってこんなことするんだ。


僕はまた身もだえしそうなくらいドキドキしていた。

少しおちついてから僕は部屋に戻る、廊下の角を曲がるとそこに

「そういうことニャぁ~ 全部見てたにゃぁ」

すごくニヨニヨしながら立っていたケイちゃんがいた。

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