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勝負の行方と罰ゲーム?

キス釣り どっちが先に釣るかの対決中の僕たち

砂浜を走って戻ってきたメグの手に


「ほら!」

15センチくらいのキスをぶらさげてメグが戻ってきた。

「あ 釣れた!?」

負けた   か。


と落胆したその瞬間 ピクピクとアタリ

僕も巻いてみたら、同じくらいのシロギス。

やっと時合が来たのかも。

「とりあえず勝負は 私の勝ちね!」

僕たちはクーラーボックスにシロギスを入れて、エサをつけなおし 再投入した。

釣り人なので、感想よりも時合が大事!


3色以内に寄ってきてるみたいなので 僕はチョイ投げ竿に付け替えて、4本針のちょい投げ。

連掛けしたり 手返しの良いメグが針を飲みこまれないうちに回収したりと手際がよくなってきたところで数十匹釣れたので納竿とした。


竿と仕掛けを片付けてるとメグが

「ねぇ なんでも言うこと聴いてくれるんだよね?」

「そういえば そうだったね」

僕はちょっとすっとぼけて見た。

「じゃ 帰ったらお願いするから」

「えー気になるじゃん」


「いいからいいから」

まぁいいか。


「そうだ まだ早いから一緒にまた散歩しない?」

僕はメグを誘ってみた。

「そうだね」

荷物を船に積み込んで、僕たちはこの前みたいに砂浜を散歩する。

今度は最初から手を繋いで 振り返ると足跡があっちこっちに。

僕とメグの足跡。


「かなり潮が上がって来たね」

「そうね そろそろ満潮かな」

振り返ると見上げなくても灯台が見える程度に離れた場所まで歩いてきた。

このあたりだったかな 告白したの。

「このあたりだったよね?」メグが言った 僕はちょっとにやけちゃった。

「そうだね」

僕はメグを抱き寄せて ぎゅっと抱いた。

「メグ」

すっと顔を上げたメグにキス。

二人とも照れちゃったみたいでしばらく見つめ合って動けなかった。


「さ 戻ろうか!?」

「うん」

僕たちは船に向かって歩き始めた。


うーんキスしちゃった 僕はそればっかり考えてた。

横を見るとメグがいる こんな幸せもいいな。

「キスしたかったから 歩きたかったの?」

「あ、そういえばそうだ 先に考えてなかった」

「ふふふ」


そして船へ戻る、僕が先に船に乗って、ロープを外すメグからロープを受けとり

最後にメグを引き上げる。

満潮でちょっと高くなって乗りにくいのにメグは軽々と乗ってくる。

そのまま手を離さずにメグを抱き寄せて、僕はもう一回キスをした。

さっきよりちょっと長いキス。船は揺れながら少しづつ桟橋から離れていた。


「さて帰ろうか」

「そうね」

いつものように操舵室に入り一緒に座って船を走らせる。

すると、「お願い どうしよう」 ぽつりとメグが言う。

「考えてなかったの?」

「ううん もう叶っちゃった」


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