ゴロタ場でキャスト
根魚狙いのゴロタ場の穴釣り
岩の上に乗ってキャストを続ける僕たち
シャッ 投げる。
ちゃぽんと見ずに落ちる音、その瞬間 ふわっとする感触。
「ん?」と思っていると ガッと竿を引き込む、僕は反射的に竿を立てる。
すると、ガツンと来たらすぐにアワセて根に潜られる前に抜き上げる。
やった、これは持ち帰りサイズ カサゴだ
「わぁ20センチくらいかな」
メグが振り返る。
「私も」と言った瞬間、当たったみたいだけどアワセが遅れたのか 根に潜られたらしい。
「あ、ダメっ」
「しばらく待つしかないね」
「あーあ」よそ見しちゃったから
しばらくラインを緩めて待っているとラインがかすかに動いた。
「よしっ」さすがにメグそれを見逃さずに抜き上げてあとはリールを巻くだけ。
「さっきのよりは小さいけど これもお持ち帰りサイズね」
良型のカサゴ。
バケツに入れて、引き続き釣ると、ガッと
一瞬来たかな?と思ったけど根掛かり。
根掛かりなのです、ギリギリまで岩の端っこまで行って 糸をたるませた状態で しゃっと上げる。
運が良かったのか、一回で抜けた。
少し違う方向で テンションを緩めて できれば糸を送り込んで反対側にたるんだ状態でしゃくると 一瞬オモリやジグヘッドが自分と反対側に引っ張られるので、運が良ければ一発で取れる。
ずっと引っ張ったままだと食い込むだけなんだよね。
でも一回上げて、針先が潰れてないか確認。
大丈夫そうだ。
エサを付け替えていると、メグが
「来たっ」竿がぎゅいんと曲がっている。
「おっきいんじゃない?」
根掛かりではなさそう。
なんだろう すごく竿がしなる。
まさか アレか?
僕は岩を降りて下に行くと、くねくねと黄色っぽいものが
「うつぼー」
「ぎゃー!」
珍しくメグが叫ぶ。
僕のほうに糸を寄せてくるメグ
僕は道糸を掴んでたぐりよせる。
ウツボは水から出すとくねくねするので水に漬けた状態でクリップを出して頭を掴む。
クリップを左手で持ち直して、次はハサミで頭を切る。
うひょー まきついてきそうだったのをふりほどいてなんとか切れた
そのまま海水に付けて血抜き。
「やだもう」
「浅いところにもいるもんだね」
動かなくなったところで内蔵を取ってクーラーボックスに戻る。
かば焼き風にしてもらおうかな。
「あーきもかった」
「めずらしいね メグがあんな」
「ウナギとかアナゴはいいけど ウツボはねぇ」
「そっかぁ」
「でも食べるのはいいんだけどねぇ」
「食べたことあるんだ」
「ケイちゃんが作ってくれるわよ 白焼きとか天ぷらとか」
それも楽しみだなぁと思いながらゴロタ場はここで終了
まだ日は高いしだんだん潮が満ちてきたのでまたキス釣りに戻ることにした。