鈴の音と穴釣り
ご飯を食べてると釣れる これも釣り人あるある。
チリンチリンと竿に付けてた鈴が鳴る。
おにぎりをほおばったまま リールを巻いてみる。
「んー 重いかな」
するとキスが二匹 20センチ弱かな。
割と大きめのキスだけど、針を飲んでる。
「やっぱり置き竿だと針飲まれちゃうね」
僕は 左手でキスを持って、エラに人差し指と親指をつっこみ口を開かせて針を外す。
キス釣りでは針を飲まれると、口が小さい分外すのがタイヘンだけど このやり方なら大丈夫。
とはいえすぐ死んじゃうからクーラーボックスににすぐに入れる。
またエサを付け替えて、近くに放り込む。
「お弁当食べてると釣れるよね」
「そうね 殺気がなくなるんじゃない?」
なんて言いながら、僕たちはお昼ご飯を食べて少しお昼休憩。
あれからアタリも全くなし。
干潮に近づいたというのもあるかもしれない。
そこでチョイ投げ竿をジグヘッドに変更、エサをつけて穴釣りしようかということになった。
まずは船の桟橋側のゴロタ場。
地球だとソイとかカサゴが釣れるけどこっちだとどうだろう?
干潮なので浅場にいるかもしれない。
僕たちはお昼休憩の片付けをして、仕掛けを交換する。
交換といってもテンビンから先をちょっと付け替えるだけだ。
少し大きめのジグヘッドに交換して、青イソメをつけて 海岸線を歩いていく。
この砂浜の両端は大き目の石がゴロゴロしているゴロタ場と言う感じになっている。
ちょうど灯台の下になるから、崖が削られているときに出来たんだろうなぁ。
この岩のスキマや石のスキマに入り込んでいる根魚を狙うのが穴釣り。
僕とメグは水辺で探り歩く。
どっちが先に釣るか、そもそもいるのか?
といったら先に釣れたのはメグ
でもチビカサゴなのですぐにリリース。
ジャリジャリとゴロタ場を歩いてはちゃポンと穴を探ったり ちょっと投げたり、釣れるのはリリースサイズのカサゴだけど、結構楽しそう。
大きな岩があったので僕たちはそこに登って釣ろうと、まず僕が登り、釣った魚を入れるバケツを受け取り、最後にメグをひっぱりあげる。
ちょっと高いところに登ってみると景色もちょっと違ってみえる。
ふりかえると灯台が崖の上に見える。
「お弁当ココで食べればよかったね」
「でも登るのタイヘンよ?」
「それもそっか」
そして僕たちは、左右に分かれて、ジグヘッドを投げる。
アタリが無ければ ちょいっと持ち上げてまた落とす。
引きずると根がかりするから、ぽんっとジグヘッドを上に上げる感じ。
これを繰り返す、目の前の穴をねらうんじゃなくてちょっと遠くのときは穴がわからないから。
ジグヘッドは3グラム 根魚用の大き目サイズ。
さて そろそろこないかな と思ってたら!