あまり深くは考えてない
時空を超えてるんだから こんなこともあるかなと
でも無事にメグに再会できたからよしとしますか。
そんな話をメグとしながら 僕は異世界で晩御飯を食べている。
「そんなに心配だったんだ?」
「そりゃそうだよ メグに逢えなくなるの嫌だもん」
「ふふふ」
「でも今日来たから 週末来れなくなってたりして」
「ふーん」
僕は話題を変えた
「じゃ今週末は何を釣る?」
「そうねぇ」
「この前の海岸 キス釣りに行こうか」
「そうね!」
「じゃ 決まり」
「お風呂は?」
「今日は着替えもってきてないし いいよ」
「じゃ また週末ね」
「お弁当 楽しみにしてるよ」
そんな言葉を交わして、ケイちゃんにも手を振って僕は家に帰る。
ひさしぶりに家のお風呂にお湯を張って、のんびりとお風呂に浸かり、前向きに考えることにした。
「とりあえず、投げ竿出してこよう」
久しぶりに投げ釣りのタックルを準備することにした。
お風呂からあがり、あと二日乗り切れば週末。
明日からの仕事をこなして 週末へ。
土曜日の朝、エサのジャリメと青イソメ そしてサーフの準備をして船宿に。
そこにはちゃんと船宿があった。
僕は船宿に入る。
ケイちゃんが「おはよーニャ」と声をかけてくれる。
今日は台所にメグがいる。
「おはよう」
「めぐ おはよう」
少し安堵した顔のメグと挨拶して僕は荷物をメグの船にもって行く。
メグの船の横の桟橋に荷物を置いて 船宿に戻る。
メグがお弁当の入ったクーラーボックスを持ってちょうど出てきた。
「あ、持つよ」
「ありがとう」
「ちょっと着替えて来るね」
「はーぃ」
すぐにメグが来た。
「あ かわいいじゃん それ」
「いいでしょ?」
「このまえ チューブトップ好きそうだったから」
「ばれた」
チューブトップに上着を羽織って、下はスパッツとショートパンツ。
超カワイイメグ。
ドキドキしながら
「荷物 積むわよ」
先に船に乗り込み 僕が荷物を手渡す。
全部積んだら最後に僕。
手を差し出したメグを掴んで、船に乗る。
そのまま引き寄せてキスをする
なんてできたらいいのだけど
普通に乗り込んで僕は荷物を整理する。
メグは出航の準備。
各部の点検が終わるとロープをほどいていよいよ出航。
僕たちはケイちゃんに手を振って操舵室に。
メグが船を動かし始める。
あの砂浜に向けて走り始めた。
この前はゆっくり帰って来たけど 今日は速い。
体感で半分くらい。
もう灯台が見えてきた。
そしてすぐにこの前の桟橋に到着。
この前よりも干潮なので底の様子がよくわかる。
白い砂浜にエメラルドグリーンの海だ。
桟橋に横づけして僕は先に船を降り、ロープを受け取る。
長い一日の始まり。