次の週末まで気が気じゃない僕
土日泊まって、日曜日の夜に異世界を出て、気づいた翌朝は地球の日曜日の朝だった。
今まではあっちとこっちは同じ時間の流れだったんだけどなぁ。
もしかして時間のズレとかであっちに行けなくなったりして いやいや そんな。
でもあっちでメグに告白して受け入れてくれたって それフラグなんじゃ?
もうグルグルと いろんなことを考え続ける一週間。
仕事も手に付かない ならいいんだけど、忙しすぎて淡々とこなすしかない毎日。
心配をしながらも、次回ちゃんとたどり着けることを祈って、次にする釣りを考える。
今回は半分気を紛らわせるためだ。
実は元々平日に同じ場所に行っても、あっちには繋がってないのか船宿は無い。
金曜日の夜か週末じゃないとたどり着けないのが異世界船宿。
今日は水曜日、少し早く仕事を終えたので、あの場所を見に行ってみることにした。
僕はおそるおそる歩いていつもの船宿に行くと。
「あ、ある?」
日が伸びてまだ明るいなか いつもの船宿が目に入る。
僕は玄関を開けて中に入る。
「あ 珍しいニャ」
ケイちゃんがちゃんといる
「え あ、 ケイちゃん 」
「何にゃ?」
「あ そういえば今日 何曜?」
「何言ってるニャ? 水曜ニャ」
僕はケイちゃんに帰った翌日が日曜の朝だったこと 平日にココに来れたこといろんなことを伝えた。
「ふーん よくわかんないけど 良かったニャ きっと愛のちからニャ」
「おねーちゃん呼んでくるニャ」
たたたっと走って行くケイちゃん
ほっとする僕。
「なによー?」 メグが来た
「ぎゃー!!」 メグが声を出す
「え?」僕の方が驚く
「いや こんなカッコで」
確かに お風呂上りなのか 結構なカッコで
「ちょっとまって」
メグは走って部屋に戻る。
ショートパンツにチューブトップに 超ドキドキのカッコだった。
「どうしたの?」
上に一枚羽織ってきた ちょっと残念。 でも胸の谷間・・。
僕はメグにさっきケイちゃんに話したことをまた話す。
「ふーん」
ちょっと薄いリアクション
「心配だったんだ?」
照れてるだけのようだ。
僕はメグに抱き着きたかったけど、ちょっとカッコがアレなので遠慮した。
「愛の力ニャ」
「こらー」
「ごはん たべたの?」
「ううん まだ」
「食べて行って?」
そう言ってメグは台所に行った。
なにやらケイちゃんと話をしている、僕はいつもの席に移動してしばらく待ってると
「簡単なものしかないけどね」
晩御飯を持ってきてくれた、やっぱりお魚。でもフライだ
「今日の定食だったの」
僕はちょっとウルウルしながら メグの持ってきてくれたごはんを食べる。
メグは横に座っている。
ケイちゃんは片付けしながらニヨニヨしている。