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ピクニックデート

お弁当を持って、いつもと違うかわいらしいカッコのメグ

一緒に歩くのは僕。

今日は最初から手を繋いで一緒に歩く。


「どこに行こうか」

「せっかくだからちょっと高台の町が見渡せるところに行こうか?」


僕たちは海を背にして歩き始める。

今までに海辺しか行ったことが無いから結構新鮮。


谷間を歩くと少し開けた。

左右に山

「あの丘の上」

「あああそこ?」

途中小川の橋を渡って僕たちは丘に登っていく。

すこし高いところに立つと町が見渡せる。


下の方に川が流れている 結構綺麗な町なんだな。

「川の魚釣れないかな」

「釣れるかも この上に池があるんだよ」

「池もあるんだ」

メグは川上のほうを指差す 山が取り囲むようになっている。


シートを取り出し座れるように広げるとメグは僕が先に座るように促す。

座るとメグが

「ちょっと足を広げて?」

「ん?」

突然メグは僕の前に座って僕の両手をとり自分のおなかに回した。

「こうしてもらうのが夢だったの」

僕がメグを後ろ抱っこするように座る。

最初は驚いたけど、ぎゅっとメグを抱いている手を少し強くした。

メグの香りがちょっと照れくさい。

「ありがとう」メグが言う

「なんで?」

「好きって言ってくれて」

「うん」

しばらくこのまま海の方を見てた。

海がキラキラと反射しているのが見える。

「そろそろお弁当食べようか」

メグは立ち上がって横に移動する、ちょっと寂しい。

僕たちはお弁当をあけて

「わーぁ」

カラフルなサンドイッチだった。

「慌てて作ったからあまり具材の種類がなくてごめんね」

「そんなことないよ」

僕たちは誰もいない丘の上で日差しを浴びながらお弁当を食べた。


「この山を越えると隣の町にでるのよ」

とかいろいろこの町のことを教えてくれた。

反対側がこの前キス釣りをした湾のほうになるんだな。

「この後どうする?」

「そうね、なにもないわよ?」

小さな港町で、特に観光するところもないけど、いろんなところを歩いて散歩することにした。


まずは川を遡って池のあたりまで、池から流れ出している川なんだな。

途中、橋があったり、畑があったりと川を中心にいろんなものが広がっている。

民家がだんだん少なくなってきたところに池がある。

川から見ると右手のほう 少し高台に 川沿いに道が続いている。

緑に囲まれた池、ここが川の源流らしい。

綺麗な水だけど結構深そうだ。

僕たちは水辺を見ながら くっついてしばらく休憩した。


池で折り返して川沿いから道へ移動して戻り始める。

ここまで小一時間歩いたかな。

帰りは緩い下り坂、手を繋いで町中の方へ戻る道だ。

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