表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/111

あくる朝

ドキドキしながらも寝ちゃったようで

「おはよ!」


いきなりメグの顔で起きる朝。

「おはよう」

「結局泊ったのね」

「ケイちゃんが泊ってけって」

「ケイちゃんと話・・・したの?」

「あまりしてないよ」

「あのコ絶対面白がってるよね?」

「それだけメグのこと好きなんだよ」

「はい このタオル使って」

「ありがとう」


僕は顔を洗っていると、「朝ごはんとお風呂とどっち先にする?」とメグが聞いてきた。

この船宿は一日中入れるお風呂が自慢だからね。

「一緒に入らないニャ?」横からケイちゃんが口をはさむ。

「もういいから!」メグが怒る。

「今日はお姉ちゃんお休みニャ」

「そうなんだ」

「だれのためかにゃー?」

「こら!」

「今日は船大丈夫だったの?」

「予約少なかったから隣一隻にしてもらって もともとお休みのつもりだったから」

「どっか行ってくるといいにゃー」

「あたしお弁当 作るにゃ!」ケイちゃんが続ける。

「いや だったら私作るよ」メグが重ねる。

「お弁当作るから その間 お風呂に行ってきたら?」

メグが提案してくれたので「はぁい」と先にお風呂になった。

「ゆっくり入ってきてね」


僕はゆっくりと湯舟に浸かる。

異世界こっちで釣り以外って初めてだな。

どこに行くというより 何があるのかな?

キス釣りで湾の奥に行ったくらいだもんな。


お風呂から上がると、メグとケイがなにやら言い合いしている。

「もうお姉ちゃん!」

「だって」

「恥ずかしがらないの!」

なんだろうと思って近づくと、メグが今日着ていく服でもめてるらしい。

メグはいつものパンツ姿だったのが、それじゃかわいくないと言っているケイちゃん。


「メグは何着ててもかわいいけど、せっかくだから着て見たら?」

「そういうところ!」メグとケイちゃんの声が重なる。


結局メグはケイちゃんのいうとおり、ワンピースの淡いブルーの服を着ていくことになった。

とっても似合っててすらっとしたシルエットがほんとにかわいい。

「うん これだニャ!」

「お弁当はブランチ用に軽めにしたから おなかすいてるでしょ早めに食べようね」

「お昼かおやつで こっちでなにか食べてくるといいニャ せっかくだからニャ」

たしかに異世界こっちでお出かけってしたことないな。

こっちも日曜日、観光地は人が多いのかな。

「メグ、僕はこっちのことわからないからお願いね」

「まかせて」

「初デートニャ!」ケイちゃんが茶化す。

「もう!」メグが照れてる。

僕はメグの手をとって出かける。

玄関から出ると 僕だけ地球あっちに戻っちゃうから、桟橋側の裏口から。

裏口からだと異世界こっちの町に出られるのがなんとも不思議。


僕とメグは二人で異世界の町に繰り出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ