何事もなかったように?
しばらく二人で手を繋いで海を見ていた。
「そろそろ行こうか」
メグが口を開く。
「うん」
しばらく休んだあと、僕たちはまた船を走らせる。
場所を変えて、アミコマセをやってみることに。
船を走らせながら
「ソコソコ釣れたね」
「アミコマセで釣れなかったら帰ろうか」
そんな話をしながら僕たちは次の釣り場を目指す。
アミコマセのタックルはほぼ変わらない カゴがアミ用になるだけだ。
付けエサも同じ。
「そろそろ着くよ」
「うん、準備するね」
僕は外に出て釣りの準備を始める。
さっきも使ったアミ用のカゴに交換。
コマセ入れをアミに変える。
船を泊めるとパラシュートアンカーを入れるメグ。
アンカーが効いたところで
「13メートル はいよー」
僕はメグの合図で仕掛けを投入する。
カウンターを見ながら少し下で止め
軽くしゃくる。
シャクって少し巻いてを繰り返してタナに合わせて針がタナに合うようにする。
まだ一投目なので、多めにシャクって、すぐにコマセを入れて投入。
まずは三回くらい一気に撒いて と繰り返していたらメグが竿を準備して僕の隣に来た。
「今度も釣るよ」
「うん」
二人で近くで振ってコマセを効かせる作戦だ。
「さっきはぜんぜんアミコマセ来なかったよね」
「オキアミやった後同じ場所でやるのはダメなのかもね」
まずはしっかりコマセを効かせる。
魚はいるはずなんだけどなぁ
コマセは効いてるはずなので、今度はしゃくったらしっかり止めて食わせる時間を取る。
するとアタリが来た。
一匹目なので追い食いを狙わずに上げる。
上げてる最中にメグにも来た。
「来たよ!」
二人で巻く、先に上がってきた僕、カゴを入れて、ハリスを手で上げると25cmくらいのイサキだ。
そのまま抜き上げる。
メグの方を見る、一応タモを準備したけど、さっさと同じように抜き上げた。
二人ともウイリーに来た。
「私のはピンクのウイリーね」
「僕のは緑なんだけど」
「色よりもウイリーが当たりなのかしらね」
ねんのためエサを付け替えて再度投入
メグは青イソメ僕は沖アミだ。
次の一投は空振り、コマセを入れなおして再度投入、最初のシャクリのあとのステイで来た。
試しに追い食いを狙ってみる。
「来たけど追い食い狙ってみるよ」
少し待つと ぐわんとさらなる引き
「来た 上げるよ」
「よしきた まかせて」
メグが竿を置きタモを取る、巻き上げてカゴを持ちハリスに手をかける。
「2尾付いてるね」
メグが手際よく両方をタモに入れた。
「ウイリーとカラー針ね!」
なぜか今日はエサに来ない。
「ジャじゃー」
そんな話をしていたら竿掛けに付けてたメグの竿が曲がり、ドラグが出ている。
「なにか来たかも!」 僕は思わず叫ぶ。
「これお願い」タモを渡されメグは竿のほうに急ぐ。