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イサキ釣りへ向かう僕たち

待望の土曜日 朝早くにいつもの釣具屋でエサを買う。


オキアミブロックとアミブロックと集魚剤。

集魚剤はマダイ用とかグレ用とか

結構な重さになるのでキャリーにまとめて僕はまた歩き出す。


そしていつもの船宿に到着。

「おはようニャー」

なぜか僕しかたどり着けない 異世界の船宿だ。

受付のケイちゃんが挨拶してくれる。

「お姉ちゃんは船にいるニャー」

「じゃ行くね!」

僕は慣れたもので桟橋に向かう。

「メグ おはよう」

作業をしているメグに声をかける。

「おはよう いらっしゃい」

「乗っていい?」

「いいよ」

メグが手をさしだす 僕は荷物を一つづつ手渡し 最後に僕が乗る。

「これで全部?」

「そうだよ」

「いっぱい持ってきたわね」

「準備するね」

メグが準備してくれた桶にコマセを入れる

「なにそれ?」

「コマセ混ぜるんだ ザクザクと切れるから便利だよ」

オキアミをざくざくと切ってまぜてが出来る道具を珍しそうに見ている。

集魚剤に書かれている分量で海水を入れてコマセを作る

数種類あらかじめ作って 色々試してみる予定だ。


あらかた準備が終わったところで、タックルの準備をする。

メグは自分のタックルは準備済、仕掛けを取り付けるだけだ。

僕は竿を出して、糸を通し サルカンを取り付ける。

テンビンまでは同じだからメグにも渡してあとはその先 カラーバリ使うかウイリーか

市販しかけをトランプのように持ってメグに見せる。

「そんなにあるんだ どれがいい?」

「こればっかりはフィーリングかな」

「じゃまずはこれかな」

メグはもこもこしたウイリー付きの三本針を選んだ。

サルカンをテンビンに付けて、仕掛けは出さずにぶらぶらしている。

僕はカラー針かな 付けエサはまずは青イソメかな。


じゃ出船するわね。

もやいを解いてロープをまとめて桟橋から離れていくめぐの船。

港内はスローだけど なめらかに水面を走る船

今日もいい天気だ、そろそろ日の出の時間。

アタリはすでに明るい。

港内を出るとメグは速度を上げて走る。

「今日はどのくらいかかるかな?」

45分くらいかな 少し深場よ。


走ってる間に僕は準備を終えて釣り座を整えたらメグの隣に座る。

今日も日の出を船の中から眺める。この前の日没とは当然だけど反対側。

窓の外を見ながら日の出を見てる 振り返ると朝日に照らされたメグ。

まっすぐ前をみている姿はいつものメグ。

ふと先日の抱きかかえたメグを思い出して ちょっとにやける。

「なによー」前を見ながら僕のにやけ顔に気づいたのかメグが聞いた。


「いや ちょっとね」

「へんなひとー ふふふっ」

僕たちは釣り場に向かいながら準備の話や釣りの話をつづけた。

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[気になる点] ふと先日の抱きかかえたメグを思い出して ちょっとにやける。 若気る【にやける】 男性が女性のようになよなよして色っぽい様子 鎌倉・室町時代に男色を売る若衆を呼んだ言葉で、「男色を売…
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