次の釣りモノを決めよう。 晩酌は進む
夕食を食べ始めてしばらく経って、一旦食べ終わった食器を片付ける。
その後お酒の肴になるものを盛りつけなおして お酒を飲みながら過ごす。
そして次の釣りモノについて僕たちは語り合った。
つり情報誌を開いて 僕たちは次に試す釣り方を探す。
「ねぇこのリールに付いてるコードなに?」
「電動リールの電源」
「電動リール?」
「自動で巻いてくれるリールだよ」
「へえええ」
メグが興味深そうに見ていた。
「今度動画見せてあげる」
「持ってないの?」
「高いんだもん」
そのうち異世界のタイラバを仕入れてどっかで売れば買えるかもなんて思ったけど黙っておこう。
「イサキは?」
「釣るけど 釣り方は変わらないわね」
「コマセ撒いて釣るだけだもんね」
「もちろんいろんな工夫はあるんだろうけどね」
似てるからこそ微妙な違いが出るのかやってみるのも楽しそうかな。
食べても美味しいしと思ってたら
「美味しいニャ イサキ」
ケイちゃんがくいついた。
「お刺身もだけど 塩焼きもいいニャ 干物にするともっといいニャ」
イサキかぁ
専門で行ったことはないけど。
「すごいこんなに釣ってる」
写真を見ながらメグが驚く
「釣っても十数匹よ」
「時間にもよるんじゃないかな」
パラパラとめくる。
「じゃぁ次はイサキに行って見ようか」
「そうね コマセ持ってきてね 異世界のと比べてみよう」
次はイサキ釣りに決めて、僕たちは引き続きお酒を楽しむ。
「おつまみにキスの干物焼いたニャ~」
ケイちゃんが持ってきた
小さ目のピンギスをカリカリに焼いた干物
お酒にピッタリだ。
「次は イサキ~♪」ケイちゃんが空いた食器をもって食堂に戻る。
「なぜかご機嫌だね ケイちゃん」
「なんでだろうね?」
二人で寄り添ってつり情報誌を見ていた。
「いろんな船釣りもあるのね、ふぐ?」
「こっちじゃフグ食べない?毒があるから」
「ん? 毒あるの? 無いわよ」
異世界らしいお話。
「ふぐ毒はふぐが食べるエサの毒が蓄積するって言うからね」
「そうなんだ 食べるエサが違うのかしら」
「陸上で養殖されたフグは毒が無いって言うね」
「毒のあるエサかぁ」
釣れる魚も地球と同じっぽいけど 微妙に違うんだな。
「じゃフグも釣れるの?」
「釣るわよ 今は時期じゃないかな」
続けてメグが言った
「年中釣れるのね 地球だと」
季節も一緒なのか違うのか まだ僕たちはそんなに長い時を過ごしたわけじゃないけど。
「次はなにのもっかな」
甘いお酒が好きなメグのためにいろんなお酒を買ってきたけど、今日のメグはお酒がススムのが早い。
「これは? この季節限定の桃」
「うん いただきます」
「少しお酒強くなった?」
「ふふふ ちょっと慣れたからかな」
ちょっと顔を赤らめたメグだった。