釣れた? 釣った!
アタリを逃したメグ。
「今度はもう少し待つね」
僕も2尾目が欲しい。
エサを交換して、誘いを入れてみる。
ピョコピョコと糸を張ったり緩めたり、同じ誘いにならないようにたまにパターンを変えたり。
するとまた「ん? きた?」
糸を緩めてしばし待つ、
待つ、
「ピシっ」
重さがある 乗ったかな?
巻き上げてくると さっきよりちょっと大きいくらいのアナゴ。
ドヤ顔でふと横を見ると、メグもリールを巻いてる。
明かりが見えてきた。
にょろにょろしてるのが見える。
「よっしゃー」
メグはさらに一回り大きいアナゴだった。
メグと僕はエサを付け替えて再投入。
そこからは数投に一回は釣れて5本釣ったところで僕は仕掛けを変えてみる。
メグはエサを変えてみるらしい。
同じように釣れ続く。
「差が無いわね」
「今日は釣れるのかな? ウナギは満月の大潮は釣れなくて新月が釣れるっていうけど」
「今日は新月の大潮ね」
二人で10尾以上釣れたからと 場所移動することにした。
「今度は仕掛け交換してみようか?」
「そうね」
15分くらい移動して、灯台の明かりを頼りに場所を移動した。
さっきより岸が近い。
「このあたりも砂地よ 根がかりしないはず」
船を止めてまた流し始める。
今度は僕がテンビン仕掛け。
ちょっと投げて引きづってくる。
ざりざりという感触と波紋に乗ったときの重さを感じる。
ちょっと動かしては止め 誘いと繰り返していたらメグが
「んー 来たかな~」
そっと竿を動かし聞きアワセするメグ すっかり慣れたようだ。
ちょっとアワセて 「よしきたー」
さっきくらいのサイズ。
逆に僕のほうはぜんぜん来ない。
仕掛けをかえてみる。
今度は蛍光パイプではなくビーズタイプ。
ケイちゃんが作ったやつかな。
青イソメも大き目のものを縫い刺し。
うにょうにょ元気がいい。
またちょっと先に投げて引いてくるが 数投しても来ない。
その間にもメグはポツポツとここでも5尾くらい釣った。
僕はテンビンをやめて、ナツメ錘に交換して船の下で釣ることにした。
「エサ同じだもんね~」
「ここから青イソメに変えたよ?」
まだ釣れないので、サバエサに変えてみた
「サバの切り身にしてみるよ」
そして一投目
誘っていると違和感
「きたかな?」
と思っていたら突然ガツンと来た。
ジジッとドラグが出る。
「な なにごとー!?」
なんとか巻いてくると上がってきたのは ニョロニョロ系だけど
ちょっと黄色い ウツボ?
「あー しかけがー」
絡まって仕掛けが悲惨なことになったしまった。
「砂地にも来るのね ウツボ」
時間もいいしウツボを締めて絡まった仕掛けを片付けたところで終了にした。
結局メグは18尾 僕は10尾 ウツボ1尾
「エイじゃないだけよかったじゃない?」
「えー」
「つまんない」「ふふふ」
そんなことを話ながら 僕たちは船宿に戻るのだった。