この前のキス(竿)
夜アナゴの準備
釣り竿はキス竿 1.6メートル
湾フグ用や専用竿でもいいみたいだけど 持ってるのがキス竿だったから。
リールは同じくキス用のスピニングリール
道糸 PE1号 100メートル以上
先糸はフロロ5号 1メートルくらい、ちょっと固めで絡み止め。
船のハリス用がいろいろ使えてオトク 100メートルあるけど。
発光体を付けるけど100円ショップで売ってるからこれもいっぱいもってきた。
その先はテンビンもあるし、そのままオモリを付けるパターンもあるけど
今回はそのままオモリを付けるパターンとテンビン両方試してみる。
針は丸セイゴ 11号 糸付きで良く売られているヤツに装飾を付けただけ。
先糸にスナップまでは一緒だからあらかじめリールに巻いてきた。
「メグのほうの竿はこの前のキスのまま?」
「そう 流用できればリレー船もできるでしょ?」
「さすが船長 商売も考えてるなぁ」
「ふふふ」
僕は作ったハデハデ仕掛けに釣り鐘オモリを付ける。
メグはテンビン仕掛け。
パキッと発光体を折って、先糸に装着。
「緑色キレイね」
「オレンジもあるよ」
針にエサを取り付ける 青イソメ。
あとサバの切り身の塩漬けも持ってきた。
「サバならケイも大丈夫ね」
虫エサが苦手なケイちゃんでも大丈夫そうだ。
「私はこっちにしよう」
メグはサバを選んだ。
僕の針には青イソメ まるごと付けてるのでうにゅうにゅと動く
コレがアピールになるらしい。
ハリスはパイプなどで装飾してあるけど、根本はスナップサルカンを付けた。
アナゴというかニョロニョロ系の魚は食べるとクルクル回るからヨレないように。
ということで早速投入。
着底したらオモリを立たせたり寝かせたり程度のアクションで誘ってみる。
誘い方をたまに変えたらいいみたいなので、たまに変えてみるようにする。
しばらくアタリが無いので、たまにエサを交換したりしていた。
「来ないねぇ いないのかな?」
「底の魚はわからないのよね」
メグは探知魔法で魚がいるかどうかわかるのだ。
「魚探みたいだね」
「なにぎょたん?」
「地球じゃ魔法はないから、超音波を使って魚がいるかどうかわかる機械があるんだ」
「へー魔法無しでもなんとかなるものね」
「釣り人一人一人に画面が見られるようになったのも売ってるんだよ」
「へー手元でわかるのいいね」
僕たちはそんな話をしながら誘いを続けた。
僕の竿先にもぞもぞとした感触が伝わってくる、これが前あたりかな?
「来たかも」
ちょっとラインを緩め待ってみる。
「どう?」メグがこっちを見る。
僕は巻きながら竿を上げ アワせる。
くくくっという感触が伝わってくる。
「おおお 来たかも」
巻いてくると緑色に光るものがみえてきてほどなくクネクネと上がってきた
30cmくらいのアナゴだ!
「いたね!」
早速取り込んで、サカナ掴みで挟んで針を外す。
バケツへドボン。
上げる様子を見ながら誘いをかけていたメグも
「なんか来たかも ちょっと緩めるんだっけ?」
「そうみたい」
「どのくらい待つんだろうね?」
「試してみないとわからないなぁ」
「じゃ いくね」
ビシッと合わせるメグ
「んー いないかな」
上げてきた、でも付いてないけどエサは齧られていた。
「もっと待つのね」
「エサ大丈夫そうだったらそのまま入れてもいいんだって」
「よし さっきの釣ろう!」
すぐにベイルを返しておもりちょっと先に落とすメグ。
この辺の手返しはさすがのメグだ。
僕たちの夜はまだまだ続く。