情報収集 アナゴ釣り
「次は何が良いかなぁ」
コンビニに行くと釣り情報誌が目に入る。
「アナゴか、この前そんな話したよなぁ」
「でもやったことないんだよな」
雑誌を手に取る。
「よし、これだ」
雑誌にはアナゴ釣りの自作の仕掛けの写真がたくさん掲載されていた。
アナゴ釣りは仕掛けを工夫するのも楽しみのようだ。
次の週末、釣具屋さん 100円ショップ いろんなところを回って材料を揃える僕。
そして船宿に行く。
「あ、いらっしゃいませニャ 今日は遅い時間だニャ?」
「今週は釣りの予定じゃないからね」
「お姉ちゃんはまだ沖ニャ でももうすぐ帰ってくる時間ニャ」
「うん、じゃぁ上で待ってるって言っといて」
僕はメグの部屋に。
最近はすっかりメグの部屋に自由に出入りしている。
メグはその辺全然気にしてないみたい。
今日持ってきたのは、つり情報誌とネットの情報をプリントアウトしたもの そしてオモリ 針 ライン、より糸 ビーズとか手芸用品といろんな道具。
テーブルの上に広げてメグを待つ。
「ただいま」
メグが部屋に戻ってきた。
「まだ片付けてないから また後でね、あ、ちょっとあっちむいてて」
メグがごそごそしてる。
「じゃね!」
下着と着替えを持ってお風呂に入ってから戻ってくるんだろうとは思った。
小一時間でメグが戻ってきた、タオルを首に引っ掛けてる。
「おまたせー」
「おつかれさま」
「あとでケイがご飯こっちにもってくるって」
「えー下に行くのに」
「大丈夫よ」
「ところでコレなに?」
テーブルの上の様々なカラフルなものを見てメグは言った。
「仕掛けづくりからやってみない? この前言ってたアナゴ釣り」
「へー自作なんだ」
アナゴ釣りは目立ったほうが勝ちと何かで読んだので、いろんなアピール部材を使うらしい。
「ほら、こんな感じでいろんな仕掛けを作るんだ」
僕はまるで最初から知っていたかのように雑誌や資料を見せた。
「面白そうね、これで誰が一番釣れるか勝負する? ふふふ」
「あと夜釣りだけど 大丈夫?」
「大丈夫」
僕たちは一緒に雑誌を見ながらあれこれ仕掛けをどうするか考えた。
「エサは青イソメなんだ、あとナニコレ?」
「これは発光するんだ、ほら」
僕は100円ショップの折ると光る棒を見せた。
「へー これで寄せるんだ」
「そう寄せるだけじゃなくて、夜釣りだから仕掛けが上がってきたのもわかるでしょ?」
「なるほどねー」
また僕は知ってるフリをしてみた。
「いろんな工夫をして釣るのがアナゴ釣りの楽しみなんだよ。
これ置いていくから色々作ってみたら?」
「うん」
「次回はアナゴ釣りでいいかな、時間とか」
と言いかけたところで、ケイちゃんが来た。
「今日のご飯 何がイイにゃー?」
「何にゃコレ!?」
テーブルの上のキラキラグッズを見てケイちゃんが聞いた
僕はもう一度同じ話をケイちゃんにした。