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お風呂あがりの一杯

お風呂上り、僕はもってきたビールを飲む。

「ぷっはー」

メグが通りがかった。

「ビール好きね、苦いから私はムーリー」

僕は甘いお酒を渡す。

「桃のお酒だよ」

メグは僕の横に座って、開ける。

「おいしい」

お酒を開ける音を聞きつけたケイちゃんが「はい、ごはんまでもう少しかかるからこれ食べてて」

まだ食堂のお料理作ってる時間だからお仕事頑張ってるケイちゃん。


持ってきたのはキスの骨せんべいだった。


「塩味がイイね」

「塩味と甘いお酒も合うのよね」メグがポリポリ食べながら言った。

「これ今日のキス?」そうみたいね。

お酒を飲みながら僕らは他愛ない話を進める。


「そういえばさ ボートでキス釣りを勧められたんだけど」

「あー 今度行って見たら?」

「ケイちゃんが一緒に行ったらって?」

「あたしと?」

「うん」

「行きたい?」

「うん」

「・・・」「じゃ いこっか」

今度僕の休みが取れたら行くことになった。

休みの日はめぐはお仕事だもんね。

そいえば祝日って手があるな。そう思ったけど休めるかまだわかんないから黙ってた。


ケイちゃんがテーブルに戻ってきた。

そろそろごはん持ってくるけど まだ食べられるニャ?

「もちろん」僕らは答えた。

「じゃぁ待っててニャ」

キスと今日の食堂の残りの食材を片付ける料理が並ぶ。

「お酒あるかニャ?」

ケイちゃんは酒豪だ、桃のお酒を渡す。

メグにも桃のお酒 僕は次のビールを開ける。

「カンパーイ!」「メグもケイちゃんもお疲れ様」

そして「いただきまーす」ケイちゃんの美味しいご飯を食べ始める。

サクッ 天ぷらを食べる。

カルパッチョも新鮮なキスだからおいしい。

「ケイちゃん、遅くまでお疲れ様」「がんばったニャ」

「片付けてからお風呂入るにゃ」

受付も朝早いけど最後まで仕事してるケイちゃん。

「でも、お昼前はずっと暇で寝てるニャ」

それでもお昼ごはんの準備はちゃんとしているのがケイちゃんだ。

二人が話すのをメグはニコニコしながら聞いてる。

「で、ボート釣りはいつ行くニャ」

もう行くこと前提で話をするケイちゃん、いや一緒に行ってくれるってさっき決まったばかりなのだが?

「どうせ行くことになったニャ?」

はいそのとおり。

「ああ、お休みが合わないとダメニャ それはご愁傷様にゃ」


「ついでにホントにキスしたらいいニャ」聞こえないように呟くケイなのだった。

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