出会い(2)
結論から言うと、またこの異世界船宿に来ることはできたんだ。もうココには来れないかと思ったんだけど、また来ることはできた。今日はタイラバを試してみたいと持ってきたんだけどとケイちゃんに話して、タイラバを見せる。「承知したニャ!ちょっと待っててニャ!」彼女は桟橋のほうに走って行った。
「おねーちゃん、あのお客さんこれで鯛を釣りたいんだって」声が聞こえて来る。こっちの世界じゃ疑似餌は無いのかな?なんて思ってたらケイちゃんが戻ってきた。「お客さん、大丈夫ニャ!3番の船に乗ってニャ!」ケイちゃんが駆け込んできた。先日と同じく乗船手続きと支払いをして桟橋で3番を探した。
「ケイの言ってたお客さんかい!?こっちの船だよ、おいで」船に近寄る。「珍しい釣り方するんだって?どこでもいいけど、絡まるとアレだからトモかミヨシに陣取るといいよ」とアドバイス。これがケイちゃんのお姉さん、メグとの出会いだった。聞けばこの船メグの専用船、操舵室がすごいことになってた
港を出るとメグは回転を上げ疾走する。こっちの船はエンジンじゃなくて魔道モーター?というもので動くらしい、振動が無いので快適だ。出船前にタイラバについてメグとしばらく話をして釣れそうなところに連れてってくれると言ってた、他のお客さんはこっちでいう一つテンヤっぽい釣りをするみたいだ。