表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/111

魚も喜ぶファーストキス

今日もメグと釣りに出る。

きゅはエサ釣りの予定だけど、地球こっちで買って持っていく。

ジャリメ

ニョロニョロ系の中ではわりと細身。


「おはよう」玄関をくぐる

「おはようニャ」元気なケイちゃん

「持ってきてくれたニャ?」

「これね」

「ありがとニャ、ニョロニョロは苦手ニャ」

僕はイソメの形をした疑似餌を持ってきたのだ。

「今日はイケないけど、釣果を期待してるニャ」

「また帰ってきたらね」

「じゃオモリちょうだい 何号?」

「12か15両方3個入りがあるにゃ」

「じゃそれで」

こっちのオモリじゃないと、色々と大変なので必ずケイちゃんから買ってるのだ。


僕は船着き場に歩いてきた。


「おはよ」

「いらっしゃい」

なにやら作業をしていたメグが顔を上げた。

「なにしてたの?」

「予備のエサをクーラーボックスにね 足りなくなったお客さんに販売するの」


今日は久しぶりの乗り合い、今日のタックルは1.6メートルの竿にスピニングリールだ。

「僕はホントは砂浜の投げ釣りが好きなんだよね」

「じゃあっちの砂浜に行く?おいてくわよ ふふふっ」

「やだよ、せっかくだから乗る」


そうしていつものメグのすぐ脇をゲット。

「オモリ大丈夫?」

「うん 12号と15号をケイちゃんから買ったよ」

「足りなくなったら一応積んであるからね」

「ありがとう」


今日の釣りモノは「魚へんに喜ぶと書いてキス」

船釣りだ。


竿はキス竿、1.6メートル

スピニングリール2000番にPE1号を150メートルほど巻いてある。

僕はケチケチなので、アジ釣り用のPEを裏返して巻いてたりする。

その先にフロロ3号を一ヒロ~2メートルくらい結ぶこともあるけど、僕はテンビンに直結。

そのテンビンに15号のオモリ。

その先にシロギス針2本、エサはジャリメ。

ジャリメは通し刺しで針より1センチだけ出す感じ。


と、メグが「なにそれ?カワイイ」

テンビンがパステルカラーの半透明のピンクと青とグリーンのものを持ってきたんだけど、メグのお眼鏡にかなったようだ。

なので1パッケージ分三色セットをプレゼントした。


さてポイントに着いた、めぐが「はいよー」と声をかける。

船から投げるときはアンダースローで振り子のように放り込む感じ。


正面にちょっと投げて着底後 チョンチョンと寄せながら探る。

数回、繰り返していたら、「くくっ」アタリ。

「ピシッ」アワセが決まった。

プルプルという感触、釣りあげたキレイな魚体、シロギスだ。

針を外して、エサを手直し、すぐに投入、また三回目プルプルと来たので、ちょっと待つ、ゴゴっと来たので上げてみたら、良い型のシロギス二連掛けに成功、しばらく釣ったあと、アタリが遠のいたので場所移動する。

次は強力人工パワーイソメを使って釣ることに。

ミニサイズを使う、「メグ~ 緑 茶色 ピンク 赤 何色がイイと思う?」

「ん~私はピンクが好き」

「わかった 赤ね」「なんで~」

そんなやりとりのあと、赤を開封。

生きたジャリメじゃないから、投げずに胴つき仕掛けを真下に下ろして、ひょこひょこと誘うことにした。

周りはポツポツ釣ってるけど来ないなぁと思っていたとき「くくっ」とアタリ、即座に合わせると18センチほどのキス、その後もポツポツと釣れ トータルで15センチから22センチまで35尾を釣りあげた。


「ちゃんと釣れるのね」疑似イソメを使った釣りが成功したことで、ケイちゃんもシロギス釣りできそうだとメグが言ってた。

「今度、イカのときみたいに一緒に行けるといいね」

「優しいわね」

「妹みたいなんだもん」


「そろそろ沖上がりでーす」

メグが告げる、皆さんが仕掛けを上げると、メグは「もどりまーす」と船を走らせた。

お昼過ぎ、船は桟橋を目指して走っていた、波と白いしぶきを眺めながら、ふと後ろのメグを見ると、今日も前方を見つめてた、あらためてカッコいいなと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ