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イカはタウリン豊富です。

メグとケイちゃんがお風呂に入っている間、僕は店番状態。

2時間ほど寝てたけど、すぐそばでケイちゃんも寝てたとは。

メグはお酒に弱いが、ケイちゃんはかなりの酒豪のようだ、末恐ろしい。

あまりの飲みっぷりに、夕食用のお酒はすっからかん、あとで僕はちょっと買い出しに行ってこよう。

釣り道具をぼーっと眺めながら、メグの寝顔をちょっと思い出してた。ケイちゃんが来なかったらずっと見ていた怪しい人だったに違いない。

しばらく時間が過ぎ、「あがったにゃー」ケイちゃんが呼びにきた、ちょっとお風呂の前にお酒買ってくるねと言って一度戻る、クーラーバッグを持って出かける、奥の方にメグがいる、小さく手を振ってるのが見えた。


その間の 僕は知らないお風呂での出来事

「メグ姉があんなに酔っぱらうの珍しいニャ」

「うーん」

「わからんでもないニャ」(ニヤニヤ)

「あ、スミ残ってるからゴシゴシ洗わないとニャ」

話を逸らそうとメグが聞く

「夕食は何作るの?」

「天ぷらとフライ作るから、野菜の天ぷらいっぱい作ろうかニャ」

「お酒買いに行ってたから酒に合うもの作るにゃ」

メニューを考え始めたケイはもう誰にも止められない。

うまく話を逸らしたメグだった。

「さて、あがろうかな」立ち上がるとすらっとした体にはじける水滴

「うん、おいしい晩御飯にするにゃー」続くケイだった。


お風呂の会話を知る由もなく僕は船宿に戻ってきた。

「ただいまー」買ってきたお酒は氷を入れたクーラーボックスに放り込んで、お風呂へ向かう。

「お風呂、いないな」念のためゆっくり扉をあけて中を覗き込んだ。

「い ないな」いないのを確認して、札をかけてお風呂に入った。

さっきまで二人が入っていたので二人のシャンプーの残り香がほわっとする。

「いかんいかん」僕はゴシゴシと頭を洗って、体も洗って、お風呂に浸かった。


お風呂から上がると食堂にメグがいた。

「ただいま」「おかえり」

「さっきお風呂に入ったら メグのシャンプーの香りだったよ」

僕はわざと言って見た。

「ふふっドキドキしたんじゃないのっ?」いつものメグに戻ったようだ。

「じゃー」っと揚げ物の音が聞こえてくる、僕たちは一足先にお酒を取り出し乾杯した。

「飲みすぎると、ごはんの前に酔っちゃうよ?」

「ううん、今度は大丈夫だと思う」

「でも無理はしないでね」

と言っていると、「いいにゃー もってってにゃー」ケイちゃんの声

僕らは一緒に席を立ち、ごちそうをテーブルに並べた。

 コウイカのフルコースだ

「あ、先に飲んでたにゃ!?」ケイちゃんは負けずにお酒を注いだ。

「改めて かんぱーぃ」三人で釣ったイカを肴にたくさんお話をした。


ケイちゃんが飲みながら教えてくれた。

実はメグはお酒弱いわけじゃないって? 

「誰かさんと一緒にいたからドキドキしちゃってお酒が思いのほかまわっちゃったんじゃニャい?」

ケイちゃんはまた ニヨニヨしながらメグの方を見る。

メグはちょっと顔を赤くして、「さぁね、でももう大丈夫」

グラスのお酒を飲み干すと、次のお酒を注いだ。


僕らの宴はしばらく続いた、今度のメグは、酔って寝るほどではなかった

さっきは疲れてたのかな?


「ふーん」ケイちゃんは相変わらずニヨニヨとして楽しそうにしていた。

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