表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/111

メグとケイちゃんの船宿

 メグとケイちゃんは、この異世界船宿を切り盛りする姉妹だ。

 会社のオーナーは二人のご両親。

 船は数隻あって、船ごとに舟屋みたいな建物に分かれていて、それぞれが独立した船宿になっている。

 僕はこのメグが船長の船が繋がれている船宿に通っている。


 そもそもは久しぶりの休みに釣りに行って機材トラブルで早上がりになってがっかりしながらの帰り道にたまたま見つけたこの船宿、初めてのとき「いらっしゃいませニャ」と猫耳っ娘が目の前にいたあのときは驚いた。


 何度か通っているうちに船長のメグが釣り方に興味を持って、いろんな釣り方を教えたり、こっちの釣り方を聞いたりしているうちに親しくなった。僕は異世界こっちでのお金に困らないので、乗り合いの無い日は、メグを貸し切りにした仕立て船ってことにして、二人で釣りに出ることが多くなったんだ。


 この船宿はケイちゃんが作る料理が評判で、お昼や夜は食堂も営業しているんだ。

 料理上手なケイちゃん目当ての常連さんもいるくらいだよ。

 そして社員食堂代わりに会社全部の船宿のお昼ご飯や晩御飯をてきぱきと作ってるケイちゃんはとっても働き者、釣りに行くお客さんのお弁当も販売しているので、売り上げはとってもいいみたい。

 船代とケイちゃんの食堂の売り上げがこの船宿の収入で、売り上げに応じてお給料がもらえるんだって。

 つまり各船宿は独立採算みたいな経営方法らしいけど、どこも釣り船だけじゃなくて他にも事業をしていて健全経営なんだって。

 そんな敏腕経営者の二人の両親はいつも旅に出ていて会ったことはない。もう悠々自適ってことなんだな。


 船宿って言うけど日本じゃ全部が全部泊まれるわけじゃない、でも、上の階には泊まれる部屋もあるみたい、メグとケイちゃんの部屋も元々はお客さん用の部屋なんだって。

 僕は家が近い?ので泊まったことはないけれど、最近はチョコチョコ泊まるお客さんもいるって言ってた。

 同じ階に住んでるから、男の人はあまり泊めたくないんだって言ってたけど僕は泊ってもいいってメグが言ってたけど社交辞令だろうな。

 

 そしてこの船宿には24時間のお風呂があるのが魅力。

 温泉のようにお湯が沸き出ていて源泉かけ流しってことらしいけど、効果効能のある温泉ではなくただの暖かい水らしい、地熱なのかなんなのかわからないけど、とにかくあったかい真水なので釣り道具を洗うのもこのお湯で大丈夫。


 ちなみにお風呂はタダ、でも一つしかないので男湯女湯に分かれてない。

 そうそう メグとケイちゃんもこのお風呂を使っている ただし、ちゃんと札をかけて入るので一度もラッキースケベは起きていない。 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ