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よく言えばクルージングデート

朝ごはんを食べてメグとデートすることになった。

といっても映画館があるわけでもなく、車があるわけでもないのでどうしようかなと思っていたら

「たまには釣り抜きで船ででかけようか」

「クルージングだね」

「遊漁船だけどね」


ということで船でデートすることになった。

「だったら」

船で出かける前に、僕たちはスイーツのお店にいって、パンケーキみたいなお菓子と、お茶のセットを買った。

お湯は船で沸かせるから。

そして船に乗り込み、景色の良いところまで船を走らせた。


「このまえは砂浜行ったから、今度は違うところがいいかな」

「地図わからないから任せるよ」

「それじゃしばらく操船してみない?」

僕はメグと交代して総舵輪を任された。


しばらく西に向かって走ってたら左手に島が見えてきた。

「島が見えるね」

「無人島だけどね 夜は灯台が見えるわよ 危ないから」

すこしずつ近づいてみる。

100メートルも無い小さな島だけど緑に覆われててカワイイ。

「ほんとだ 小さな島」

てっぺんに小さな電信柱みたいな塔が立っててそこの頭が光るらしい。


「もう少し先に上陸用のはしけがある島があるわよ 行って見ましょうか」

メグが僕に指示を出してくれた。

「針路はそのままね 障害物は無いからそのまま走らせて。」

メグの言うとおりに船を走らせる。

海流も無いので難しい計算はナシでいいらしい。

遠くに島影らしきものが見えてきた。

「あれかな?」

「そうそう まだまだ遠いからあわてないでね」

島を少し右手に見て回り込むように反対側に行くといいと説明を受けた僕。

周りを注意しながら速度を保って走り続ける。

「それにしても見えてからが遠いね」

「そんなものよ」

20ノットだとしても40キロ出てないからそんなもんかな。

右手に陸地が遠くに見えるそして正面ちょっと右に島影 それでもだんだん近づいてきた。

「同じくらいの角度を保ってね」

「そうすると自動的に反対側に出るんだね」

「そうね」

だんだん大きく見える島。

海岸沿いに掘っ立て小屋のようなものが見える

「あれなに?」

「漁師さんの道具小屋」

「へー」

反対側に回り込むと 先に見えてきたのははしけ。

「あそこ?」

「そうよ」

「練習よ?」

接岸しろってことかな?

「左側を接岸させてね」

「つまり反転してからってことね」

「そうそう」

少し離れたところから思いっきり右舵を切ってゆっくりと反転する僕。

Uターンするようにはしけに近づいて回り終わったら あれれ?

「ちょっと舵を切るのが早かったのよ」

はしけが10メートルくらい左手 小回りしすぎた。

「もういっかいいってみようか」

僕はもう一度チャレンジする。


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