表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

106/111

ふたたびSLJ

テーブルの上で寝ちゃってた。

「おきてー」

朝 メグに起こされた。

朝と言っても船宿には遅い時間かも。

他の船は出船した後の時間。

「うー体が痛い」

「ずっとそのまま寝てたんだ」

「うー」

「早朝見に来ればよかったわね」

「いやいや大丈夫」

顔を洗って準備していたら 朝風呂に入っていたケイちゃんも一休みの時間になったので 賄いの朝ご飯を一緒に食べるいつもの休日。


「次はSLJスーパーライトジギングだって?」

メグが聞いてきた。

「そう それなんだけど 異世界こっちのジグ売ったお金で新しい竿買えるくらいになったから」

「また仕入れていってね」

「それはもちろん」

「で ジグも持ってくるの?」

「いや今回はメグのタングステンジグを使おうと思ってるんだ」

「それはいいかもね」

「形は地球あっちの形だからね」

「フックとかは持ってくるから、いろいろ準備しといてほしいんだ」

「わかった 来週かな」

「そうだね 来週行ければそれでもいいからケイちゃんと行けるときでいいよ」

「予約見ながら決めとくわね ちょっと伸びたらごめんなさいね」

「大丈夫船宿のお仕事優先だもん」


朝ごはんを終えるといつものように片付けて、メグが仕入れたタングステンジグをもってきてくれた。

どすんと大きな音を立てて箱を置く。

試作品も含めて結構な重さだ。

「ふふっこのくらい」

力持ちなメグだった。

僕は各カラーの各サイズをひととおり仕入れて、あとは来週までに追加で使う分も作ってもらうことにした。

異世界こっちじゃ工場でロットで作るってわけじゃなくて、錬金魔法だから一つ一つ手作りっちゃ手作りなんだよね。

「じゃ これも」

「あ、そんなものまで」

いつのまにかジグを入れる入れ物も追加で作ってた。


「ラインはなかなかできないわね、また仕入れてね。」

「フロロのリーダーとPEだね」

「ジグと相殺でいいから」

「わかった」

地球あっちのラインも仕入れてる、リーダーは船用のハリスを流用してばら売りみたいに巻きなおして売ってるけどこれも好評らしいんだ。

「あそこでも売ってるニャ」

船宿の売店を指すケイちゃん、確かに船宿の特製釣り具コーナーに置いている。

「釣り糸だけ買いにくるお客さんもたまにいるニャ」

「違う船宿に行ってるのね」

「ぼくのせいで土日メグの船が出ないからかも」

「そのほうが口コミで広がりそうニャ」

まったくもって商売人の姉妹だ。


「で今日はどうするの?」

「なんか作戦会議も終わっちゃったね」

「じゃ お昼外で食べてこよっか」

「ケイちゃんはいいの?」

「いいニャ行ってくるニャ!」

「じゃ 遠慮なく」

「デートしてくるといいニャ」


今日はちょっとしたデートすることになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ