上げ始めたら 釣れだした ハゼ釣り
きたー と思ったら あげたらひらべったい。
ぐーぐー鳴いてる
ヒイラギ
ねばねばするんだよね。
「初ヒットこれかぁ」
「釣れ始めたら次々釣れるよね」
「群れになってるニャ?」
ランガンの続きでちょっと場所を移動しよう。
船着き場の横のスロープに移動。
引き潮だから堤防の下の石とか見えてるもん。
「そうなるとあれね」
「あれか」
僕とメグはゴカイのエサをつけて穴に落とす。
穴釣りをしてみる。
ゴロタ石のスキマ一つずつに落としていったら 小さなカサゴが釣れてはリリースを繰り返した。
ケイちゃんをほっといたのを思い出したらケイちゃんは小さなハゼ類を十数匹釣ってた。
「まとめて揚げちゃうニャ」
「丸揚げだね」
「内臓だけ出せばすぐだからニャ」
つまようじみたいなものでお尻から内蔵を巻き取ればそのまま素揚げでぱりぱり食べられるらしい。
「捌くのがケイちゃんだからお任せだけどね」
「任せるニャ」
マハゼなのかどうなのかもわからない5センチサイズのハゼだけどパリパリに揚げるとおいしいらしい。
少しずつ上げ潮になって、ゴロタ石も見えなくなりそうなので河口に戻る方向に。
さっきヒイラギだらけっぽかったところでもう一度竿を出す。
ここではチョイ投げ。
するとすぐにアタリ、コンコンコンと強めのアタリで引き上げてみると20センチになろうかという大きなマハゼ。
「やっときたよ」
メグとケイちゃんに見せる。
「ここでやるにゃ」
ケイちゃんもチョイ投げ。
メグもチョイ投げ。
時合が来たのか釣れ始めた。
どっちかというと壁際 いわゆるヘチ側で釣れるみたい。
だけどおっきいのはちょっと先に投げないと釣れない。
小さ目を狙うケイちゃんと大き目を狙う僕とメグで十数匹釣れたらぱったり釣れなくなった。
「群れ全部釣っちゃったかニャ?」
「全滅ケイちゃんだね」
「どっかに移動したんでしょ」
僕たちも移動して最初の河口に移動。
クーラーボックスをチェックしてあまり釣りすぎないように気を付けて。
河口にやってきた、ここではのべ竿で釣りをする。
階段状になった足場を降りてさっきまで露出していた底はすでに水で覆われている。
「このあたりかなぁ」
「まだ満ち始めたばかりだよね」
「そうだね」
「いまのうちにお弁当食べようか」
「そうだニャ」
僕たちは階段に腰をかけてお弁当にする。
後ろの公園で手を洗って、ちょうど橋の下で陰になっているので涼しくお弁当。
キラキラと光る海を見ながら三人で並んで食べるのはおにぎり。
「あ、中身いろいろあるんだ」
「そうだニャ」
「何が入ってるの?」
「ナイショにゃ」