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『小説家になろう』全体はどうなっているのか?

 最初に見ていただくのは、2017年から2019年までの全データの比較結果です。3年間の遷移を通して『小説家になろう』全体がどの程度成長したのかを見比べるわけですね。細かいところをより理解するためにも、まずは全データを確認してみましょう。


挿絵(By みてみん)


 上記の図は、『小説家になろう』全体における0ポイントと1ポイント以上の小説に関する棒グラフです。上段が投稿件数で、下段がその割合パーセントです。

 上段の投稿件数の棒グラフについてはあまり言うことはありません。毎年たくさんの小説が投稿されているわけですから、ポイントの有無にかかわらず小説の件数が増えているのは当然の結果でしょう。

 一方、下段の割合の棒グラフですが、こちらは2019年に0ポイントの小説の割合が低下しました。それに伴い1ポイント以上の小説の割合が上昇しています。この結果から、2019年は読者が以前よりも小説をたくさん評価したことがわかります。


挿絵(By みてみん)


 次に上記の表は、獲得したポイントに応じて各階層へ小説を割り振った一覧表です。0ポイント層を先頭に全14階層に分けました。左側が投稿件数で、右側がその割合パーセントです。

 左側の投稿件数の図についてはあまり言うことはありません。毎年多数の小説が投稿されているのですから、どの階層も順調に小説の件数が増えています。

 一方、右側の割合の図ですが、50~99ポイントの階層以上は毎年微増していることがわかります。それ未満の階層も2019年で2017年並みに戻っていますね。読者が読んだ小説をたくさん評価していて、なおかつそれが最上位階層まで波及していることがわかります。




 次は全転生転移データを見ていただきます。これは『小説家になろう』の登録必須キーワードの項目欄にある、異世界転生と異世界転移にチェックがされている小説が対象です。全データから転生転移のデータだけを抜き出してみると、どのような変化が見えてくるでしょうか。


挿絵(By みてみん)


 上記の図は、『小説家になろう』における転生転移の0ポイントと1ポイント以上の小説に関する棒グラフです。上段が投稿件数で、下段がその割合パーセントです。

 上段の投稿件数の棒グラフについてはあまり言うことはありません。転成転移も毎年たくさんの小説が投稿されているわけですから、ポイントの有無にかかわらず小説の件数が増えているのは当然の結果でしょう。

 一方、下段の割合の棒グラフですが、全データよりもかなり0ポイントの小説が少ないことがわかります。全データと全転生転移データの投稿件数の割合を比較すると、2017年で約17パーセント、2018年で約16パーセント、2019年で約14パーセント、全転生転移データの方が低いです。大変良いことではありますが、年々その差が縮まってきているのが気になります。


挿絵(By みてみん)


 次に上記の表は、獲得したポイントに応じて各階層へ小説を割り振った一覧表です。0ポイント層を先頭に全14階層に分けました。左側が投稿件数で、右側がその割合パーセントです。

 左側の投稿件数の図についてはあまり言うことはありません。毎年多数の小説が投稿されています。若干0ポイントの階層と1~24ポイントの階層の増加の仕方が大きいですが、どの階層も順調に小説の件数が増えています。

 しかし、、右側の割合の図を見ますと少し様子が変わってきます。100~249ポイントの階層以上は全体的に微減傾向です。投稿件数はどの階層でも増えているものの、割合の面から見ると今後の行方は不透明になってきました。それでも全データに比べると圧倒的な割合なんですけどね。




 次は年間データを見ていただきます。1年単位で投稿された小説や付与されたポイントを比較した場合は、どのような変化が見えてくるでしょうか。


挿絵(By みてみん)


 上記の図は、『小説家になろう』で1年間における0ポイントと1ポイント以上の小説に関する棒グラフです。上段が投稿件数で、下段がその割合パーセントです。

 上段の投稿件数の棒グラフですが、2019年になって0ポイントの投稿件数が前年比約7千件減り、1ポイント以上の投稿件数が前年比約5千件増えました。そのため、2018年とは逆に2019年は0ポイントの投稿件数が大きく減ったように見えます。

 一方、下段の割合の棒グラフですが、2019年になって0ポイントの投稿件数の割合が40%を下回りました。前年比で約5パーセントも割合が減少したのは、1年間の投稿件数の総合計が2017年から毎年約2千件ずつ減少して母数が小さくなっているせいでもあります。つまり、投稿件数は3年間で微減しているものの、小説を評価する読者は増えていると推測できるということです。


挿絵(By みてみん)


 次に上記の表は、獲得したポイントに応じて各階層へ小説を割り振った一覧表です。0ポイント層を先頭に全14階層に分けました。左側が投稿件数で、右側がその割合パーセントです。尚、10万ポイント以上の階層で小説が5件あるのに割合が0%になっているのは、小数点第3位以下は切り捨て表示になっているからです。今後も分母に比べて分子が小さすぎる場合はこのような現象があります。

 左側の投稿件数の図ですが、100~249ポイントの階層以上は毎年どの階層も順調に小説の件数が増えています。微減とはいえ、投稿件数が毎年減少しているにもかかわらずこのような結果になっているということは、読者の皆さんが年々読んだ小説を評価するようになってきたということでしょう。

 一方、右側の割合の図ですが、こちらも投稿件数と状況は同じようです。特に2019年だけに限ってみますと、どの階層も2017年と2018年のどちらよりも上向きになっていることがわかります。




 次は年間転生転移データを見ていただきます。これは『小説家になろう』の登録必須キーワードの項目欄にある、異世界転生と異世界転移にチェックがされている小説が対象です。年間データから転生転移のデータだけを抜き出してみると、どのような変化が見えてくるでしょうか。


挿絵(By みてみん)


 上記の図は、『小説家になろう』における転生転移の0ポイントと1ポイント以上の小説に関する棒グラフです。上段が投稿件数で、下段がその割合パーセントです。

 上段の投稿件数の棒グラフですが、2019年になって0ポイントの投稿件数が急に減少しました。1ポイント以上の方は毎年微増していますので、2019年に入って急に読者が評価するようになったような印象を受けます。

 一方、下段の割合の棒グラフですが、0ポイントの投稿件数が減ったのに合わせて割合も大きく減少しています。逆に1ポイント以上の方は前年よりも大きく増加しています。これは2019年の相当稿件数が前年よりも若干減ったことも原因のひとつです。


挿絵(By みてみん)


 次に上記の表は、獲得したポイントに応じて各階層へ小説を割り振った一覧表です。0ポイント層を先頭に全14階層に分けました。左側が投稿件数で、右側がその割合パーセントです。

 左側の投稿件数の図ですが、0ポイントの階層の投稿件数が減ったのはともかく、1ポイント以上の階層は変化が様々です。それでもあえて言うなら、250ポイント以上の各階層は一部を除いて2019年になると前年よりも割と増加していますね。

 一方、右側の割合の図を見ますと少し様子が変わってきます。1ポイント以上のほとんどの階層が、2019年になるとどこも増加傾向にあります。全体に占める割合で見た場合はなかなか良い状態だと言えます。




 『小説家になろう』全体については以上です。やはり転生転移の小説はそれ以外に比べて読者に評価してもらいやすいのは相変わらずのようです。そして、2019年はどう調べても0ポイントの小説が以前よりも少なくなってきているようです。これはとても良い傾向といえるでしょう。

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