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異世界奏者は母なる神

作者: ぬこだいふく

 文の母である神。アリェリ=テ=ラニオーネ。彼女が人間の生活を羨んで下界し、人間と同じ様に暮らしていた時。他の神々の悪戯に巻き込まれる。


 異世界へと転移させられたアリェリは、その世界で生活していくうちに様々な人とその心や想いを通じて人間性を獲得してく。

 最初はただただ演奏が出来る奏者だった。だが、そこには人間が持つはずの心が無かった。だからこそ楽譜通りに完璧に弾いても人間の心には届かなかった。


 彼女が最初に訪れたのは領税に苦しむ村。そこに住まう人々の苦しみを和らげてあげたいと思った彼女は初めて人の為に音楽を奏でる。

 初めて彼女の心が乗った音楽は村人の心に染み渡っていく。演奏が終わる頃には村人皆が涙し、彼女にお礼を言った。

 

 その後彼女は異世界に来た意味を見出し、旅に出る。


 行く先々で音楽を奏でていた彼女は、遂に王都へ辿り着く。

 そこで見たのは、民の為に身を粉にして働く忠臣とそれをまとめ上げる心優しき王であった。


 彼等は優しいが故に戦う術には疎かった。だが、その中で一人だけ戦略に長けた将がいた。


 彼一人では限界があった。国は少しずつではあるが、確実に追い詰められていた。


 彼女はそれを見て聞いて感じて、彼等の力になりたいと思った。

 そこで彼女が考えたのは軍楽隊。戦争中に音楽を奏でて士気を高めることだった。

 彼女の作戦は皆効果は見込めないと思っていた。たかが音楽で戦争に勝てるなら苦労しないと。


 だが、彼女には神の力があった。音楽に乗せて力を分け与えた。

 神兵と化した兵士達は次々に苦戦していた敵国を打倒していく。その様は、後に歴史に名を遺す。


 そして彼女を守る女性騎士団はワルキューレと呼ばれ、彼女達が奮戦する様はワルキューレの騎行と呼ばれた。

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