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革命の白魔術師  作者: みらい
オリジナル (リメイク版から読むことをオススメします)
19/28

依頼その18 判明の白魔術師

アカデミーに行き学長に会い、国王に会う手筈を整えてもらった次の日。


「ノヴァさん、今から国王様に謁見する訳ですから、失礼な事しないでくださいよ?」

「大丈夫だ。アイツは些細な事では腹を立てん」

「全く分かっていませんね!? 今はあなたのお友達ではなく、王様に会いに行くんですよ!?」

「ソフィー、ここは王城だ。静かにしろよ」

「ノヴァさんにそんなこと言われたくありません!」


現在、私達二人は城に入れてもらい、謁見の間へと続く道を歩いている。

エリスはマリアと家で遊んでもらっている。


今日はアカデミー主席卒の私が、魔法について新しい発見をした、という事で謁見させてもらっている。

学長が考えた作戦で王城に乗り込み、ノヴァさんが国王に会う、というだけの作戦だ。

国王に会ってからはノヴァさん次第なのですが……隣で鼻歌を歌いながら歩くノヴァさんを見てると、なんだか不安になってきます……。


「ソフィー様は先程からそちらの従者をさん付けで呼ばれてますが、いったい?」

私達を案内してくれている二人の兵士のうちの一人が、私に聞いてきた。


今日はノヴァさんを従者として連れて来ている。

従者にさん付けするという事を怪しまれてますね。

「いえ、私は誰にでもこうなのですよ」

私は完璧な演技でニコリと笑いながら返事をした。


「しかし、従者の方はタメ口でソフィー様に接して……」

その兵士は顎に手を当てブツブツと呟きながら歩いていく。

怪しまれてませんよね?

大丈夫ですよね?


そのまま暫く歩いていると。

「着きました。ここが謁見の間です。ソフィー様ですから無いとは思われますが、失礼の無いようにお願いします」

私達を案内してくれていた兵士がそう言うと、扉を開けて中に入った。


私達もそれに続き中に入ると、煌びやかな装飾が目に入った。

キラキラと輝くその部屋のは、レースで二つに区切られており、反対側に王様が居られると思われた。


私達は謁見をする場合の姿勢である、片膝をつく姿勢をとった。

そのまま顔を下に向け、謁見の時まで待った。


シャッっとレースが開かれる音がして、兵士達に言われて私達は顔を上げた。


そこには、30代半ばと思われる男性。

口ひげを生やし目付きは鋭く、あまりゴツゴツとせず質素な服装の王様が居た。


「マセントシア国王のアダムだ。ソフィーと申したな」

「は、はいっ! 本日は国王アダム様に、私の魔術研究での成果を直接報告しに参りました!」


王様に話しかけられ、私は緊張しながらも返事をした。

新国王の名前ははアダム様と言うのですね。


すると、ノヴァさんがスっと立ち上がり、王様を鋭い目でジッと見つめた。


「ノ、ノヴァさん!? 王様の前なんですから、無礼な事はしないでくださいよ、と……」

私が小声で言いかけるも、ノヴァさんは聞く素振りも見せず。

ゆっくりと口を開いた。


「久しぶりだな」


「ちょっ、ノヴァさん!?」

「き、貴様っ!! アダム様になんという口の利き方をっ!!」


私や兵士達が慌てて叫ぶも、ノヴァさんも、更には国王も、微動だにしない。


「一年ぶりになるか?」


ノヴァさんが再び口を開いた時、兵士達が抑えにかかった。

しかし、その手を交わすことも無く、ノヴァさんと王様は見つめあったまま、ピクリとも動かない。


「コイツをつまみ出せ!」

兵士達のリーダーと思われる男が、部下達に命ずる。

その時、やっとノヴァさんが動き出した。


体を激しく動かして兵士達を交わしながらも、静かな口調で王様に。


「お前が居ねぇと帰れねぇんだよ。いったいどうしちまったんだ?」


まるで友達にでも話しかけるように王様に接したノヴァさんに、兵士達は必死の形相で掴みかかる。

「貴様っ、先程からなんたる口の利き方だっ!!」

「俺とこいつはこんな関係なんだよ。お前らに何が分かるってんだ」


掴みかかって来た兵士に、ノヴァさんが若干のキレ気味で答える。

ノヴァさん、お願いですからもう暴れないでくださいよ!


「もういい、そいつを連れ出せ」

王様が冷たくそう宣言すると、兵士達は全力でノヴァさんを抑えにかかった。


わ、私はいったいどうしたらいいんでしょうかっ!?

ノヴァさんを城に連れ込んだとして共犯者にされちゃったり……?


「お前ら、さっきから邪魔だっ! 武術のぶの字も知らないお前らに、俺がお手本を見せてやる!」

ノヴァさんはそう叫ぶと、兵士達の手を振りほどき、目にも止まらぬ速さで一人の兵士を床に叩きつけた。


叩きつけられた兵士は、そのままぐったりとして動かなくなった。

それを見た兵士達が萎縮するも、兵士達のリーダーを先頭にして再び掴みかかった。


しかし、素人の私からしてもそれが洗練された武術だと分かる動きで、ノヴァさんが兵士達を打ち倒していく。


打ち倒されて尚立ち上がろうとする兵士達、更には私、そして王様に。


ノヴァさんは城中に聞こえるほどの大声で。


「いいかあぁっ!! よおく聞けお前らぁぁっ!!」


口を大きく開け、王様を睨みつけ叫んだ。



「俺とっ!! アイツはっ!! 異世界人なんだ!!!」

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