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革命の白魔術師  作者: みらい
オリジナル (リメイク版から読むことをオススメします)
18/28

依頼その17 作戦の白魔術師

「国王暗殺未遂事件、か……」

ノヴァさんがそう呟いて考え込む。


暗殺未遂……!

殺されていないだけまだいいですが、大事件じゃないですか……。


私は不安げなマリアを抱き寄せ、考え込むノヴァさんを見た。


「なあ……今の放送に、何かおかしな事は感じなかったか?」

顎に手を当てて考えていたノヴァさんが、顔を上げて聞いてきた。


「おかしな所は特に無かったと思いますよ?」

私はマリアと顔を見合わせながら答えた。


「なぜ五日後なんだ? もっと早くてもいいはずだ。その間に脱獄されたら堪らないだろう?」

ここ最近よく見る、真剣な顔でノヴァさんが言った。


確かに、五日も待たすのはおかしいかもしれませんね。

でも、この国では昔からそのくらい大雑把で、逃げられても魔法で何とかする、という思考ですし……。


ほかの街に行って初めて、マセントシアは少しおかしいと知ったくらいですし……。


「アイツが国王ならば、こんな大雑把な事はしない筈だ。もしかすると違ったのかもな……」

ノヴァさんはそう言うと、残念そうな顔をした。


「とりあえず、明日はアカデミーに行ってみましょう! それで国王に会ってみましょうよ!」

私はノヴァさんを励ますと、マリアを自室へと連れて行き、ベッドに潜った。


──マリアと一緒に寝てもらえず、1人で泣いて寝た次の日。

私達はアカデミーへと向かっていた。


「ねえマリア、なんで昨日はお姉ちゃんと寝てくれなかったんですか!?」

私の隣を歩くマリアに、未だ立ち直れない私は聞いた。


「俺と寝てたからだよ」

「違います! お姉様と一緒に寝るのが恥ずかしかったんです!」

ノヴァさんにちょっかいを出され、頬を膨らますマリア。

か、可愛い!

今日こそは一緒に寝ましょうね?


「やっほー! アカデミーに行くんでしょ? 私も一緒に行かせてよ!」

「巨乳ポニテか。いいぞ。女は多い方がいい」

「ノヴァさんは黙っててください!」


アカデミーへと歩いていると、エリスがやって来た。


「ところでエリスはどんな仕事してるの?」

私はふと気になって尋ねてみると。


「ん、んーと、まあ、あれかな! 一人でで働いてる感じかな!」

途端に汗を流し始めるエリス。

なんか怪しいですね……。


「おい巨乳ニート。アカデミーはどっちだ?」

「二、ニートじゃないもん!」

「ノヴァさん、女の子になんて事言うんですか!」

「お兄様は口が悪過ぎです!」


私達三人が言い寄るも、無視してスタスタと歩いていくノヴァさん。

昨日の真面目なノヴァさんはどこに行ったんですか……。



私達がアカデミーに着くと、学長が出迎えてくれた。

「久しぶりだな、ソフィーよ。っと、その黒髪の人は初めまして、私は学長のゼノンと申します」

学長がノヴァさんに挨拶をすると。


「おう、俺はノヴァだ。この3人の彼氏をやってる」

「なんですと!? 私と変わってください!」

「ノヴァさん、またそうやってデタラメを!」

「ノヴァ君と付き合うのは悪くないけど、浮気性だなぁ……」

「お兄様は女たらしですか!」


ノヴァさん、いい加減その嘘をつくのはやめてくださいよ……。

毎回ツッコむのも疲れるんですよ?


「それで、今日はどんな用件で?」


──私達はアカデミーの中に入り、学長と話をしていた。


「なるほど……ノヴァさんが国王に会いたい、と仰っている訳ですね?」

「そうみたいです。それで学長の力を借りれたらなと思いまして」


私が学長に説明している間、ノヴァさん達は私を放っておいて談笑している。

張本人のノヴァさんは、私のアカデミー時代の事をエリスに聞き出しているようだ。


「ソフィーは今はあんなのだけど、昔は凄かったんだよねぇ」

あんなのってなんですか。

「あいつはここでなんの勉強をしてたんだ? 豊胸魔法でも探してたのか?」

違うって前に言ったじゃないですか。

「お姉様の胸は小さくありません! 私と同じ大きさにしてくれてるんです!」

マリア……!

お姉ちゃん感激!


「男は大きい方が好きなんだ」

ノヴァさんにそう言われ、マリアが顔を暗くして落ち込む。

私の可愛い妹を傷つけたなんて許しませんよ!


「それじゃ、あいつはここでなんの研究をしてたんだ?」

再びノヴァさんがエリスに聞く。

「魔法抵抗だったかな? 抵抗力を下げたり上げたりとかね。因みに私は魅了や洗脳系だよ!」

「ソフィーが真面目に勉強してたなんてなぁ……今となっては信じられん」


そろそろ私、泣きますよ?

なぜこんなに悪口言われないといけないんですか?


「…………という訳で、明日またここに来るといい。今日のうちに国に伝えておくよ。作戦は考えておくから、しっかりと休んでおきな」

私の意識がノヴァさん達の方に向かっている間に、長々としていた学長の話が終わった。


しまった、全く聞いてませんでした!

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