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革命の白魔術師  作者: みらい
オリジナル (リメイク版から読むことをオススメします)
14/28

依頼その13 到着の白魔術師

魔術大国マセントシアの平原。

草木が生い茂るその草原を、私達は馬車を走らせていた。


「さて、ノヴァさん。早かったら今日の夜には着きますよ」

ご飯を食べながら、私はノヴァさんに言った。


関所を抜けて一夜を越し旅の五日目、マセントシアは目と鼻の先の所だ。


「お、それは良かった。これ以上アバズレと旅したら変人だと思われるからな」

「おっと、まさかノヴァさんに変な人と呼ばれるとは思いませんでしたよ!」


私達はこうして喧嘩をしながらも無事に……無事に?

……無事に旅を続けてきた。


「なあ、あそこの金色のモンスターは何だ?」

ノヴァさんが馬車の前方を指さしながら言った。

それの正体を確認すると、私は急いで馬車を止め、討伐を開始した。


「おい、なんで急に馬車止めんだよ! 危ねぇだろ!」

激昂するノヴァさんに、その魔物目掛けて走りながら。

「あれはネルスライムと言って、倒すと大量のネルを落とすレアモンスターです! ノヴァさんの報酬と合わせて、豪邸の資金にしてやりますよ!」


そう、この金色に光るスライムは、倒す事で大量のお金を入手できる。

そこで通貨単位になぞらえて、ネルスライムと呼ばれている。


「『クリムゾン・インフェルノ』ッ! さあ、ノヴァさんも一緒に倒しましょうよ!!」

動きの鈍いネルスライムに、魔法を放ちながら馬車内のノヴァさんに呼びかけるも。


「やだよ。面倒臭い。俺は金には困ってないから一人で頑張れよ」

なんて冷たい男なんでしょう。

後でネルスライムと一緒に、爆炎魔法で暖かくしてあげましょうか?


その後も、ノヴァさんが加入してくれることはなく、1人で黙々と倒し続けていると。


おっぱいを揉まれた。


ネルスライムを倒していた私は、後ろから何者かにおっぱいを揉まれた。


「はああぁぁぁん……貧乳……! 貧乳はいいわぁ……!」

「んんっ……ああああああ!!」

後ろから揉んできた人を、バッと押しのけ見てみると……人じゃなかったですね、エリートサキュバスのイサベルでしたか。


「ちょっと、何してくれるんですか!? というか、どうしてここに!?」

「あらあら、私と会えて嬉しいの? ふふっ、私もよ」

イサベルは、頬を染め息を荒らげながら言った。


「俺が呼んだんだ」

馬車からこちらに歩いてきたノヴァさんが……今なんて言いました?


「呼んだってどういう事ですか!? 悪魔を呼ぶなんてどうやったんですか!?」

私は先程から叫んでばかりだが、通常の人間なら皆こうなるだろう。


「どうやってって、こないだ会った時に契約したんだよ。そして、いつでも召喚出来るようにってな」

「ご主人様の命令とあらば、いつでもどこでも駆けつけるのよぉ。今は後ろから胸を揉めって命令されたから揉んだだけよ」


揉んだだけってなんですか?

全く話が理解できません。


「えっと、ノヴァさんはイサベルと契約を結んでいて、いつでも召喚可能って事ですか?」

「そうだ。驚いたろ?」

「そりゃ驚きますよ! なんで言ってくれなかったんですか!」


私の言葉に、ノヴァさんとイサベルは顔を見合わせ。

「なんでって、お前が驚くからだよ」

「そうよ」

真顔で言ってくる二人に、なんだか凄くイラッとしました。


「……どうしてノヴァさんは、イサベルと契約したんですか?」

倒したネルスライムから、ネルを拾いながらノヴァさんに聞いた。


「これから必要になるかも知れないからだ。マセントシアに着いたらソフィーとは別れるだろ? そこからはイサベルと行動するつもりだ」


悪魔と行動するってどういう事ですか……。

ノヴァさんって魔物と深い関係があるのでしょうか?


……でも、ノヴァさんとの旅も、マセントシアに着いたらお終いですか。

なんだか少し寂しい気がします……。

べ、別に、ノヴァさんと別れるのが寂しいという訳じゃないんですが!


「じゃあイサベル、また何かあったら呼ぶよ」

「いえっさー」

「なんのために呼んだんですか!」


イサベルが羽を広げて飛び立ち、二人だけになり、そこでノヴァさんが。

「よし、それじゃあ行こうか」

「あ、待ってください。もう少しネルスライムを狩っていきましょう!」

私返事をすると同時に、近くにいたネルスライムに襲い掛かった。


「おい、そんな事してたら今日中に着かないだろ! 今すぐ行くぞ!」

「嫌です! なるべく遅く着きたいです!」

「お前、日数稼いで俺から料金ぼったくるつもりか!? 料金は今日までの分しかやらないからな!」


料金を貰えないのなら、と私は渋々馬車に乗り込み出発した。


「──さてさてソフィーさん。マセントシアに着いたわけですが」

「はいはいノヴァさん。なんでしょう?」


……………………。


「なんでしょうじゃねぇよ! もう昼だよ! お前がネルスライム狩ってるからこんな時間になったんじゃねぇか!」

「べ、別にいいじゃないですか! 数時間くらい!」


私達は文句を言い合いながらも、街の中へと入っていき……また誰かに後ろから胸を揉まれた。

撫で回すように揉むその手を押しのけ振り向くと。


「ソフィー! おひさー!」


赤髪のポニーテール。

私の同級生でアカデミーの同級生。

エリスがそこに居た。


なんでみんな私の胸を揉むんですか。

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