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革命の白魔術師  作者: みらい
オリジナル (リメイク版から読むことをオススメします)
11/28

依頼その10 魅惑の白魔術師

「そろそろソフィーとの二人旅にも飽きてきたんだよなぁ」

「何言ってるんですか。まだ二日目ですよ?」


サバンナスプリンター達に追いかけられ、池に突入した私達は、最寄りの街で結界が壊れた馬車を交換してもらった。

新しい馬車は、性能は前のと同じだが、トイレ付きで大人数用のものだ。


そんな馬車に乗り、日が沈んだ草原を走る中、寝る準備をしながらノヴァさんそうが言った。

ノヴァさんが寝た所を襲撃して、馬車から落としてやりましょうか。


馬車内を二分するカーテンを閉め、私はそこから首だけ出してノヴァさんに言った。

「ノヴァさん、私はもう寝ますが、隣で美少女が寝てるからって襲ったり、邪な気持ちで一人遊びしたりしないでくださいよ?」


「何言ってんだ。男として夜の一人遊びは止められん」

「……私の魔法で消滅させてあげましょうか?」

私は先程食べたバナナの皮を思い切り投げつけながら言った。


そのまま布団に潜り、ゆっくりと目を閉じ今日一日の疲れをとろうと……。


「ノヴァさん! さっきからゴソゴソうるさいですよ! ワザとやってますね!?」



──気持ちのいい朝を迎え、ノヴァさんより早く目が覚めた私は、ノヴァさんを起こす事にした。


「ノヴァさん、おはようございます」

「……ん……おはよう……」

体は起こさず、半目の状態で返事をするノヴァさんに。


「ノヴァさん、昨日はありがとうございました。襲われなかったお陰で純血を守れました!」

「おう、こちらこそ童貞を守れて良かったよ。ぶっ飛ばすぞ」


何故私とノヴァさんは口を開く度に喧嘩になるのかと思いながら、私の視線はノヴァさんの腰の下に向けられ。


「ノヴァさん、おはようございます」

「おう、おはよう」

「ノヴァさんの息子さんもおはようございます」

「はい、おはよう!」

裏声でそう言うノヴァさんに、私は吹き出した。


布団を持ち上げるノヴァさんの息子を見ながら私は言ったのだが、まさか裏声で返されるなんて。

ぷふっ。


「そんな事よりノヴァさん、早くその暴れ馬を落ち着かせてください」

「くっ……静まれ、我が体に眠る邪神よ!」

「邪神なら私が討伐しましょうか?」


急におかしくなったノヴァさんを放っておいて、私は朝食を摂り始めた。


「なあ、前の街でサンドイッチ買ったろ? 朝食はそれにしようぜ」

む…………。

人がパンを焼こうとした瞬間に……。

まあ構いませんけど。


「なあ、せっかくだし馬車を停めて外で食おうぜ。晴れてて絶好のピクニック日和だ」

む…………。

わがままですね……。

まあ構いませんけど。


私達は馬車を停め、草原に腰を下ろしてサンドイッチを食べ始めた。


「このハム卵サンドイッチは美味しいな。やっぱり旅の途中でこうやってご飯を食べるのはいいな」

「へすへーー」

私はサンドイッチを頬張りながら、ノヴァさんに生返事をした。


「でも、外でご飯を食べてて、モンスターに襲われたりしませんかね?」

私はふと気がついた事をノヴァさんに言った。


「まさか! こんな時にモンスターが襲ってくる訳無いだろ! まさかね! まさか来たりしねぇよ!」

「フラグ立てるのはやめてください!」

そういえばノヴァさんはこういう性格なんでした……。


その時、ピリッと何かを感じとった私は、立ち上がった。

「ノヴァさん、モンスターの魔力反応です! 近くに居るかもしれません! 馬車に戻りましょう!」

「はあ? せっかくいい天気なのに……」

渋々馬車に戻るノヴァさんを待ち、私も馬車に乗り込もうとして、すぐ近くまで来ていたモンスターに気がついた。


サキュバス。

そのモンスターは、男性を魅了する事で有名なサキュバスだった。


「あらぁ、そこにいい男の気配がするわね」

そう言いながらこちらへ歩いてくるサキュバス。

良い男の気配とは、このサキュバス誰の事を指しているのでしょうか?

ノヴァさんはダメな男ですよ。


というか、おっぱいが無駄にデカく、いろんな所がムチムチしていて、私はプロポーションで完全に負けている。

絶対許しません。


「あらぁ、そこの馬車の中に居るのねぇ。ねぇお嬢ちゃん、私にその男と合わせてくれないかしら?」

私と数メートルの距離まで近づいたサキュバスが言ってくる。


「とりあえずやってみようかしらぁ。『テンプテーション』ッ!」

サキュバスが魅惑魔法を馬車に放つ。

確かノヴァさんは魔法抵抗力が非常に強いんでしたよね。

なら大丈夫とは思いますが……一応言っておきましょうか。


「ノヴァさん、サキュバスは男性を魅了する事で有名ですから知ってますよね? 危険なので馬車の中から出てこないで……」


私がそこまで言った時。

馬車から勢いよく飛び出してきたノヴァさんが、サキュバスの胸に飛びついた。

そしておっぱいを揉みながら、ノヴァさんが叫んだ。


「久しぶりの大きなおっぱいだああああ!!!」


私が貧乳で悪かったですね!!

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