序章
あれは雨が降る肌寒い日の事だった
だんだんと秋も深まり冬に近ずきつつある
学校に行き、そして帰るという普通の生活を送っていた
奏「寒っ、はぁ...雨か」
京「寒いとおもったら雨が降ってたんだな」
奏「あぁ、道理で暖かい飲み物が欲しくなる訳だ」
京「全くだよ、急に飲み物欲しいって言うからさ奢ってくれるかと思ったよ」
奏「ばーか、お前に奢るか」
京「別にいいだろー!」
奏「あはは、早く帰ろーぜ」
京「おう」
京とは小学校以来の友達だ。気兼ねなく話せるのはこいつぐらいか
俺は部活もやってないから正直こいつは凄い
バスケ部のエースだもんな友達として尊敬する
京「あれ、莉音じゃないか?」
奏「本当だ、莉音ー」
莉音「あれ、奏に京じゃんどしたの?」
奏「たまたま見かけたからな」
京「そうそう」
莉音「何それー飲み物でも奢ってくれるかと」
奏「お前もそれかよ」
莉音「お前もって?」
京「俺もさっき奏に同じこと言ったんだ」
奏「仲いいな」
京、莉音「仲良くない!
奏「息ピッタリじゃんやっぱりお前ら...」
京「奏?」
莉音「そろそろ怒るよ?」
奏「あはは、ごめんって!」
莉音ともなんだかんだ長いよな
中学校からだっけ女子の唯一の友達
正直京と莉音が仲良すぎて付き合ってる疑惑があるくらい
まあそれを言う度にこんな感じになるけどさ
思い返せばあいつとの出会いは突然だったな
水瀬美来
この高校に入って会った女子
あんまり他人と喋ってる所見たこと無いけど
話すと面白いんだよな
京「じゃ俺こっちだから」
莉音「私も」
奏「じゃーなー」
京「また明日な」
莉音「明日は飲み物奢ってねー」
奏「誰が奢るか!」
ふと思うと彼女の事を考えてしまう
美来「あれ...?奏君?」
奏「美来かお前こっちだったの?」
美来「うん、奏君もなんだ」
奏「そうなんだよ、なら一緒に帰ろーぜ」
美来「いいよ」
美来ってこっちの方だったんだ
知らなかった
俺の家に近いのかな?
美来「あのさ、奏君」
奏「どうした?」
美来「英語...教えて欲しいんだけど」
奏「英語?あぁ良いよ」
美来「本当に?」
奏「うん、別に面倒な事でもないしな」
美来「ありがとう!」
こいつこんなに可愛い笑顔なんだ
始めて見たかも
美来「いつ教えて貰えるかな」
奏「あー...いつでもいいよ明日でもいいし」
美来「じゃあ明日の放課後で良いかな?」
奏「おう、いいぞ」
美来「ありがとう!」
美来「なんか、奏君のイメージ変わったな」
奏「イメージ?」
俺変な風に思われてたの?
京や莉音に思われるのは良いけど美来に思われるのはなんか嫌
美来「なんていうかさ、近寄り難いイメージだったの、私の中でね」
奏「うん」
美来「話してみたら話しやすいし優しかったから、やっぱり人ってイメージだけじゃ分からないんだなって」
奏「俺、そんなに話しかけずらい?」
美来「うーん、あれかな京君とか莉音ちゃんが周りにいるからかな私が話そうとしても話せないって感じかも」
奏「あーそういう事か別に遠慮しなくてもいいのに」
美来「なんか躊躇っちゃって...えへへ」
奏「なんだよそれ、まあ美来らしくていいんじゃない?」
美来「そうかな?」
奏「そうだよ」
美来「そっか、それじゃ私ここだから」
奏「え?俺隣なんだけど...」
美来「え!?本当だ...秋月ってなってる」
奏「本当に水瀬だな」
美来「あはは!私達隣同士だったんだね!」
奏「あぁ!そうだなまさかこんな事本当にあるんだな!」
美来「私もびっくりだよー!ねぇこれから一緒に行かない?」
奏「おう!」
マジで驚いた
だって美来の家が隣なんだぞ!?
今まで少し気になってた女子と家が隣とか...
恥ずかしくて死ねる
まだ恋は始まったばかり




