親友といじめっ娘
あれからしばらく時間がたち、もう日も沈みかけていた。どうやらかなりの時間保健室で寝ていたらしい。
あちゃー、後一時間程寝てから教室に戻ろうと思ったのにこれじゃ完全なサボりだ。
友花になんて言い訳しよう。
悠希『まあ、やってしまったのは仕方無いし今日はもう帰ろう…』
友花「何が仕方ないの?」
悠希『そりゃ、サボり…。えっと…。と、友花さん?』
ゴゴゴ…と、普段では見せないような威圧を見せて来た友花。
ヤバい。完全にキレてる。てか、気のせいか後ろに般若が見える!
悠希『あの、と、友花?せっかくの可愛いお顔が台無しですよ?』
友花「か、かわっ!!う、ゴホン…。悠希、その様子じゃもう元気になったみたいだね?」
悠希『うん!心配してくれてありがとう友花!』
やっぱり優しいな、友花は!
僕を心配してここまで来てくれたなんて。流石僕の親友だ。
僕は布団をどけて、ベッドから降りる。
ん?
悠希『友花。それ何?』
友花「こ、これ?悠希がお腹空いてるかもって、お弁当を持ってきてあげたんだけど…。食べる?」
悠希『え?ありがとう!頂くよ!』
友花の弁当食べるの久しぶりだからな!楽しみだ。
理沙「ゆっきー!一緒にかえ…。誰?」
僕が友花から弁当を受け取った瞬間、保健室の扉が開く。
マズイ。奴だ。もしかしたらボクと友花が仲が良いと知ったら、彼女に危害を加えるかもしれない
勿論、それはあくまで可能性であり、仮に彼女が何か行動しようとしたら僕が全力で止める。
せっかく転校までして出来た親友なんだ。
悠希『彼女は友花。僕のクラスメイトで僕の親友だよ。』
友花「どうも…。」
理沙「へー、友花くん?いや、スカート履いてるしちゃんかな?私のゆっきーに何か用?」
友花「わ、私の!?」
あれ?もしかしてデジャヴ?
さっきまでの空気が一転して、変な空気になっている。
何か嫌な予感がする。もう、帰りたい…。
悠希『友花。も、もう帰ろ?ほら、もう日もくれてくるよ?』
友花「結城は黙ってて!」