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僕の彼女は元いじめっ娘  作者: ゆっこ
第2章
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転校生といじめっ娘

悠希『だるい・・・』

友花「あ、あはは・・・。」


まだ僕たち以外誰もいない教室。部活をする生徒ですらまだ校庭には居ないほどで

鍵を担任に借りに言った時はびっくりされた。

それもそのはず、僕たちは早朝6時に来たのだから・・・。

何故こんな朝っぱらから来ているのかというと、僕の学力に原因がある。

授業は聞いてるし、ノートもきちんと取り、予習復習も毎日といっていい程行っている。

それなのに如何せん成績が上がらない。

元々物覚えも悪い方だが、授業が高レベル過ぎてついて行けない。

拙者、勉強したくないでござる!


友花「でも、悠希だってそこまで低い!ってレベルでもないしきちんと要点さえ押さえればきっといい点とれると思うよ?ほら、ボクも協力するから!ね?」

悠希『と、友花ぁ・・・」

友花「ちょ、ちょっと悠希!?」


僕は思わず友花を抱擁する。友花、お前ってやつは・・・。

友花は一瞬、僕の抱擁に驚くが、それでもきちんと受け止めてくれた。

優し過ぎるよ。友花は!これでこの男勝りの性格さえ無かったら絶対モテる。

てか僕が告白して彼女にする。


友花「そ、それより勉強しよ?」

悠希「うん!」


勉強は苦手だが、友花にここまでしてもらっているんだ。今さら逃げ出す訳には行かない。僕はそう思い、鞄の中から教科書とノートを取り出した。


友花「そう言えば、知ってる?今日転校生が来るらしいよ。それも超が付くほどの美少女だって」

悠希『ふーん』

友花「興味なさそうだね?」


いや、実際興味ないし。

そりゃ、普通の男性なら喜んだり、興味が湧くだろう。けど僕は違う。誰が転校して来ようが僕には関係無いのだから

それに…


悠希『僕には友花がいるし!』

友花「ゆ、悠希!それって!」


そう言うと友花は机を思いきり叩き、目をキラキラさせ僕の方を見てきた。

ちょ、ちょっと怖いよ。友花…


悠希『勿論、ボクには親友の友花がいるしね!』

友花「し、親友?あ、あはは。そうだよね!はぁ…。」

悠希『ん?』

友花「何でもないよ!」 


そう言うと、友花は頬を膨らまし、そっぽを向く。

えーと…。僕何かしたのかな?明らかに不機嫌だ

今日の友花は喜んだり怒ったりと忙しいな。

それよりも今は勉強に集中しよう。


友花「つまり、ここにさっきの公式を当てはまると…」

悠希『わぉ!成る程ね!流石友花。教え方上手だね』

友花「ありがとう。でも、悠希だって凄いよ。ボクはそれの後押ししただけ」

悠希『それでもだよ!いつもありがとう!』

友花「う、うん」


友花は少し頬を赤くする。いや、流石は持つべきものは親友だ。

彼女が居なければ僕もこんな問題簡単には解けなかっただろう。

それに教え方が物凄く上手だ。友花が親友で良かった!


その後、僕たちは朝のホームルームになるまで勉強を続けた。


結香「はーい。皆ホームルーム初めるぞー!席につけー!」

勇人「せ、先生。それより転校生!」

結香「おー。耳が早いな北条!その通り、今日は新しく転校生がやって来たんだ!入ってきなさい」

???「はい」


そう聞くや否や突如男性の雄叫びが教室に響く。

それもそのはず、何せ噂では超絶美少女が転校して来るとの噂だから

僕は阿呆らしいと思いながら、肘をつき外を眺める。

今日も良い天気だ。久しぶりに友花と飯でも行こうかな?


理沙「神奈川から来ました、櫻井 理沙です!皆さん、宜しくお願いします」

悠希『え?』


櫻井。いや、そんなはずは無い。だって彼女は… 

僕は恐る恐る転校生の方を見る。

間違いない。彼女だ。僕を中学生の時、いじめてきた彼女。櫻井 理沙が僕の目の前にいる。


友花「ちょっと、悠希。大丈夫?顔色悪いけど…」

悠希『はあ…。はあ…』


そこから僕は急に目眩を起こし、そしてそのまま目の前が真っ暗になった。

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