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闇魔法士の契約  作者: るりり
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第1章 1話〜〜再会〜〜

初めて書いたので文法がおかしい、誤字脱字、などがあると思いますが、「馬鹿だなぁこいつw」と思いながら読んでいただければいいと思います。


他作品に似ているところもあると思いますが、詳細は違うはずなので説明するところが来るまでお待ちくださいw

「魔法」

 それは、非科学的なものだと思われていた。

 しかし現在、全世界の人口の3割が魔法を使える人々で、その人達はことを魔法士と呼ばれている。

 魔法は、使い方によってはとても便利になるものだ。

 今は乗り物、道具や機械などの様々なものが魔力を動力として動かせるようになっている。

 しかし、いつの時代にも悪というものは存在し続け、魔法を悪用し魔法の使えない人々を脅かすものも存在している。

 そんな悪に対抗するために、対魔法犯罪殲滅組織

Eliminater(エリミネーター)

 というものが存在しており世間では、「EL」と呼ばれている。

 現在、ELに入っている魔法士、通称「魔法武士」の武力不足が問題視されるようになっていた。

 その問題を解決するために魔法武士を育成する魔法士育成学園

「魔法武士学園」

 というものが作られた。

 魔法武士にあこがれ、魔法武士を目指す学生が集まる学園。

 ここに来た生徒は皆、死に物狂いで卒業を目指して授業を受けるのだった。



 ~~ 1章 : [ 再会 ] ~~

 


「やっとここまでこれたのか」


 桜が散る中、魔法武士学園入学式が始まろうとしていた。

 この青年、立花修(たちばなしゅう)は今年から魔法武士学園新一年になる。


「俺のクラスはっ...と」


 電光掲示板に提示してあるクラス票を確認し、教室に移動する。


「Dクラス...Dクラス...あった」


 修の席は、窓側の一番後ろの席だった。

 風通しがよく、春の暖かさもあって心地いい感じだ。

 窓の外を眺めると桜の花びらが舞っていてそんな情景に、春を感じる。

 外の眺めと春の心地良さを堪能したあと、クラスを見渡してみる。


(パッと見た感じだと、全員ふつーな感じだな...)


 リーダー的グループ、下につくグループ、個人でいる人たち。

 全員が魔法を使える魔法士だが、どこの学校でも見られる普通の光景だ。


  (あれ?あいつは...)


 そんな普通な光景の中に、春風になびく、黒いロングヘアーが見えた。

 そのロングヘアーに見覚えがあるような気がして、美しい黒髪の持ち主へと近づいてみる。


「あっ!」


 思わず声を出してしまった。

 その声に反応したのか、席に座っている女子も修を認識したようで、


「あっ...もしかして...修..なの?」


「やっぱりか!咲。久しぶりだな」


 この女子は、修の幼馴染の片桐咲(かたぎりさき)で、昔から一緒に剣術の稽古をしていた。

 12歳ぐらいになるころに、修が急に引っ越してしてしまったので、そのころから一度もあっていなかった。


「そうだね..4年ぶりくらいかな?修がいなくなってから。」


「その...ごめんな。何も言わずにいなくなって..」


 ずっとなにも言わずに引っ越したことを悔やんでいた修は、ごめんと言うしかできなかった。


「いいわよ。修のことだから何か理由があったんでしょ?」


「まぁ...ね。理由はいつか話せる時が来たら話すよ。」


 咲は、修に悪口も言わず優しく許しその後、何かを思い出したらしく修に問いかける。


「そういえば修。さっきからクラスの中で噂になってるんだけど、入試のテスト筆記が満点で実技は基礎魔法だけで受かった人がいるらしいんだけど、知ってる?」


「へ...へぇ〜、そ..そんな奴もいるんだな」


 何故か動揺する修。

 動揺しているのは咲にはお見通しで、修に聞こうとしたのだが、そこでチャイムがなってしまう。


 キーンコーンカーンコーン


 チャイムが鳴り、朝のホームルームが始まる。

 急いで修は席に戻ると丁度、女の先生が入ってきた。


「新入生諸君。入学おめでとう。私はこのクラスの担任の桜木(さくらぎ)ねるだ。よろしく。」


 先生が名乗った直後、教室全体がざわつき始めた。

 それも仕方が無いのだろう。

 桜木ねる、この魔法武士学園一の実力を持ち、元ELの第一部隊隊長である。

 ELを辞め、学園の教師になったという話は、魔法士の中では有名な話だ。

 そんな人が担任だとなれば誰もが驚くだろう。


「それでは学園について説明する。この学園は、魔法士を魔法武士にするための教育機関であることはわかっているだろう。まずこの学園の生活は3年間続く。最初の1年に基礎知識と戦闘慣れしてもらう。魔法を用いた授業は毎日行う。従ってこの1年で自分の特性を完全に把握してもらう。もしも規定以下の成績であれば、即退学になると思ってくれたまえ。」


 クラス内ざわめきが一段と強くなった。

 先生の説明はそんなことは気にせず続けられる。


「学園の生活は寮生活だ。寮はクラス事に分かれていて、一部屋に二人で住んでもらう。同じ部屋になったやつと仲良くしたまえ。ちなみに、男女二人部屋になることもあるからな。」


 怪しげな笑みを浮かべながら先生は、学園について話していく。


「生活に必要な費用は学園から支給される。支給されたお金は、南にある魔法武士学園専用の商売エリアで使うといいだろう。大体のものは揃っている。その他の施設は授業で使うことがあるからその時に話そう。」


 この学園は四方約15キロの正方形の陸地である。

 校舎を中心とし、各方面に様々な施設があるようだ。


「早速だが、貴様ら諸君の実力を測るためにも来週にクラス内で試合をしてもらおうと思う。しっかりと準備しておくように。」


 先生がそう宣言した瞬間、クラス内はまたざわつき、歓声や不満の声などが聞こえてくる。


(来週か...どうしようかな。)


 修は、あまり興味が無いようで軽い感じで流そうと考えているようだった。


「来週までに、自分が使いたい武器を選んで私のところに受け取りに来るように。学園から支給される武器については、今配った生徒手帳で確認しておけ。」


 魔法武士は、武器に魔力を流し武器を強化したり様々な工夫をすることが多い。

 学園で支給される武器はそれらを補助してくれるよう設計されている特注品だ。


「あ、そうそう。各自の部屋は後で生徒手帳に連絡しておくので確認しておくように。それでは学園生活を楽しみたまえ。」


 そう言うと先生はどこかへ行ってしまった。

 さっき先生から貰った生徒手帳は携帯のような形で生徒手帳とは思えない。

 その生徒手帳にはメールや電話などの色々な機能がついていて、マップを開いてみると映像が立体的に展開され表示される。

 とりあえずこれがあれば学園生活は心配ないようだ。


(さっさと部屋に行って寝たいな)


 修は、生徒手帳のメール機能を立ち上げ、確認する。


(507号室か...部屋に行く前に晩飯の食材を買わないとな)


 生徒手帳には各自の生活費が支給され学園内の買い物は生徒手帳を使うことでお金を払える。


(じゅ..十万?!...そんなにくれるのか?)


 生徒手帳には、残りの金額が表示されるのだがそこに十万という数字が映し出されていた。


(この額は普通の高校生には多すぎるだろ...あまり使わないでいよう)


 流石に額の異常さに驚き、違和感を感じながらも食材の買い出しをするために、生徒手帳でマップもう1度開き確認する。

 想像以上の広さに驚きながらも商売エリアの中にスーパーを見つけ、そのスーパーへと向かう。

  晩御飯の食材調達を終えると少しため息をつく。


「流石に、広すぎないか?ここ。これが無かったら迷うこと間違いないぜ」


 さっき配られた生徒手帳を見ながら思わず呟いてしまう。

 今まで感じた違和感から思わずこの学園のことについて考えていまう。

 普通の高校と比べると明らかに違和感が多く、何かしらの制度や学園側の目論みがあるのではないかと思ってしまう。

 そんなことを考えながら自分の寮の部屋へと足を動かす。

 商売エリアから修の寮へはそう遠くなく、考え事もしていたせいか、あっという間に着いてしまった。


(ここが俺の部屋か。ルームメイトに嫌われないように気をつけないとな。まずは、飯を作って変なやつじゃないと思ってもらえるように頑張ろう。)


 ガチャ


 扉を開き部屋の様子を見てみると、かなり広く、とても綺麗だった。


(なんだこの広さは...)


 玄関を抜けると、リビングが広がっていて二人部屋にしてはとても広い。

 家具もあらかた揃えてあり、壁際に二段ベットが、リビング中央あたりにソファーが置いてある。

 ソファーの前にテレビが置いてあり、とてもくつろぎやすそうだ。

 リビングの横は吹き抜けになっていて、そこには大きめのキッチンがある。

 リビングのソファーは柔らかくとても気持ちがいい。

 そのソファーに座り、くつろいでいると何やら水の音が聞こえてくる。


(この音は、シャワーか?先に来てたんだな。とりあえず飯の準備をしよう)


 台所へ向かい、晩御飯の準備に取り掛かろうとした修はあることに気づく。


(台所横にある扉って、もしかして風呂場の扉か?)


 そう思った修は、確認するために扉に近づく。

 修はこの時部屋の間取りを確認したいということしか考えておらず、大事なことを忘れていた。

 男女二人部屋になるかもしれないということを。

 実際のところは忘れていたわけではなく、ただ自分がそうなるはずがないと決めつけていたため、可能性として消していただけだった。

 そして修が扉に手をかける瞬間、いきなり扉が開いた。


 ガンッ


 鈍い音とともに頭を強打した修は、その場にかがみ苦しむ。


「ごめんなさいっ!扉当たっちゃいまし...た...?」


 扉のほうから聞こえてきた声は、明らかに女の子の声だった。


「あ〜大丈夫だよ。こっちも注意してなかったし気にしないでく...れ...」


 扉から出てきた女の子と修の目線が合う。


「咲!?なんでここに?!」


 そこに立っていた女の子は、咲だった。


「修こそなんで私の部屋にいるのよ!?」


「それは俺のセリフだ!ここは俺の部屋のはずだぞ」


 二人とも動揺で状況の理解ができない。


「さ..咲っ!バスタオルっ!バスタオルっ!」


 この騒動で咲は自分の格好のことを忘れていた。

 咲が体にまいていたバスタオルが緩み、徐々にはだけていく。


「え!?」


 修の言葉で思い出し、自分に巻いているバスタオルがはだけ始めたことに気づき、慌てて押さえようとするが、最悪なことにバスタオルはそのまますべてはだけてしまい、咲の裸体が修の目の前に現れる。


「あ....」


 修の目の前に幼馴染の裸体が晒される。

 無言で見つめる修。


「キャーー!!見るなーーー!!」


 バゴっ


 修の顔に綺麗に咲の右足蹴りが決まった。

更新のペースは遅いと思いますが、楽しんでもらえれば幸いです

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