ため息のぼる曇り空
吐き昇る白い息
重い空へ広がり
陰る雲に映る己の姿
冷たい風が
山々の間で笑っている
もう少しだけと願いながら
どこかで諦めてもいたが
流れる川に
過去を浮かべ
時は音もなく過ぎる
別れはまるで
渡り鳥のように
新しい季節追うたび
川へ羽を落としていく
相も変わらず
曇り空は
温かみをどこかに隠し
まだ見ぬ先を
震えさせる
カラスが鳴けども
行くべき道を
知らせてはくれない
枯葉は渦巻くけども
迷いが乱されるばかり
心など
煩わしいだけだ
分かっているなら
揺れる必要などないのに
寒さに震える
かすれた声で
山に叫ぼうか
お前など愛しくはないと
川を塞き止め
雲を切り裂き
隠れた陽の尾を掴め
逃げ惑う決意
引きずり落として
木枯らしに吹きさらそう
さすれば
立ち昇るため息
春のそよ風に
なれるだろうか