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アルビの魔力と魔術について

 今回はアルビでの魔力と魔術について、ある程度ご紹介します。


 ☆魔力について☆

 アルビの人間には視力・聴力・筋力などの身体能力と同じように、魔力というものが存在します。

 もちろん人それぞれ身体能力差があるように、魔力もまた個人差が大きくあります。

 例えば筋肉はみんなにありますが、人それぞれ強弱があるように、魔力もまた強弱があります。

 もちろん「力」なので、鍛えることによって上昇はしますし、さぼれば落ちます。

 しかし、運動に才能があるように、魔力も才能に依存する部分があります。

 凡人がどんなに頑張っても天才に勝てないような感じですかね。ちょっと切ないですけど。


 他にも「マジックポーションが発動できない人が人口の2割ほどいる」という記述が本文中にありますが、それを剣で例えるなら「剣術の上手さ以前に、剣を持てるほどの筋肉がない赤ちゃん」みたいな感じでしょうか。

 逆にアリアの母親フォナのように、「魔力はあるのに魔術は使えない」という人もいます。

 言うならば「めっちゃ体鍛えてるのに運動は苦手なボディビルダー」みたいな感じでしょうか…?

 あと、ゲームのようにMPのような明確な値があるわけではないので、筋力と同じように根性でなんとかなるような場合もあります。


 そして魔力は単なる力であり、戦闘で言うなら「素手」の状態だと言えます。

 鍛えた筋肉でいろいろな「武器」を使って戦うのならば、魔術とはその「武器」にあたると考えた方がしっくりくるかもしれません。

 魔力を効率よく顕現(けんげん)する方法。それが魔術なのです。

 剣術・体術・魔術みたいな感じですかね。

 【後日追記】

 べつの比喩方法を思い付いたので書いておきます。

 魔力は「素材」と考える方法はどうでしょうか?

 魔力を鉄の塊とします。

 例えば、釘を打ちたいと思ったときに、金槌を使えば打てますが、別に金属の塊で打っても、用は足せるでしょう。

 しかし、剣の攻撃を防ぐのに金槌は不向きでしょう。できなくは無いでしょうが…。

 その場合は盾で防いだ方が安全ですし確実です。

 でも鉄の塊でも防げないことはありませんし、防御力だけなら板状よりも高いかもしれません。

 この素材状態が魔力で、そこから用途にあった形に変形させるのが「魔術」です。「魔力を使う術」の略ですね。

 で、どのような形に加工するのかで魔術の名前が変わるわけですが、イメージ通りに加工するためには、共有概念化した方が早いし楽なのです。

 「長くて刺さるやつ!」というアバウトな言葉よりも「槍!」と言った方が、術者も明確にイメージしやすいですしね。

 ですから、スペルを叫ぶのも「自分でイメージしやすい」という利点もあるのです。

 【以上、追記でした。】


 そして「素手」と比喩する以上、魔力にも「素手状態」があります。

 それが魔力を魔術として顕現(けんげん)化しないで、魔力をそのままぶつけるというワイルドなスタイルです。

 言うなれば、剣を止めるために、拳で剣を殴るような危険行為です。

 しかし、詠唱も集中も必要が無いために、高速で反応が出来るのが強みです。

 とは言っても、真剣白羽取りのような行為なので、相当の高位魔術師(マジシャン)でもない限りは、魔力で受けるなんて無茶はしません。

 普通はしっかりと属性相性を考えて、魔術で防御するでしょう。


 しかしキルトランスほどの魔力量になれば、人間が使う魔術程度ならば、相性や属性を一切気にしないで魔力をぶつけた方が楽なのです。

 「レベルを上げて魔力で殴る」

 それがキルトランス。



 ☆魔術について☆

 属性魔術・法術・精霊召喚の三種類がありますが、法術と精霊召喚が出来る人は非常に限られるので、基本的にはまとめて「魔術」と言われます。


 【属性魔術】

 有名なパラケルススの四属性に相当します。

 魔世界で使われている魔術で、自然現象を操って攻撃したり回復したりします。

 アルビでも魔術師が使うのは、ほとんどがこれ。


 火 エネルギーを操る魔術

 水 液体全般を操る魔術

 風 気体全般を操る魔術

 土 固体全般を操る魔術


 四属性に分かれていますが、実際には全ての属性を混合することによってほとんどの魔術は発動します。

 人間には魔力があるのに魔術が使えない人がいますが、その中には四属性のバランスが極端に悪いために発動条件にならない、という人もいます。


 【法術】

 天世界で使われている魔力の正式な名称ですが、アルビでは魔術と混同されています。

 天世界という名や、天使という言葉からは想像がつかないほど、エグい内容なのが特徴。

 秩序を尊び暴力を嫌う天世界の人達は、直接的な属性魔術を嫌う傾向があります。

 もちろん人間にも使える者はいるのですが、あまり多くない上に、戦争には使いにくい術が多いのであまり有名ではありません。

 直接手を下さず、支配を中心とした魔術が多いのが特徴です。


 木 植物を操る法術

 電 電気を操る法術 生命体を操る事も可能

 呪 言葉による呪いをかける法術


 電気は洗脳や神経の支配が可能なエグい魔術です。

 もちろん電気単体として稲妻攻撃も可能です。こっちの使い方をする魔術師の方が多いですけどね。

 呪いは本文中で単語のみ1回登場しましたが、あえて言うなら「世界を支配する」魔術です。

 例えば「あなたはタンスの角に小指をぶつける」という呪いをかけると、本人が気を付けようが気を付けまいが、世界はあなたとタンスの角をぶつからせようと動くのです。逃れる術がなかなか無いのが恐ろしいですね。



 【精霊召喚】

 精霊召喚は厳密には魔術ではありません。

 アルビを構成する自然の中にいる精霊たちに協力してもらう「行為」なのです。

 魔術師たちの間で「最強魔術」と言われる理由は、何と言っても「魔力を消費しない」という部分です。

 精霊とコンタクトを取るのにある程度の魔力は必要ですが、彼らが呼び掛けに応えてくれるのは、あくまでも彼らの意思なので、精霊を顕現・維持するのに魔力はいらないのです。

 つまり、一度召喚してしまえばやりたい放題になるのです。

 だたし彼らにも「意思」がある以上、100%こちらの言う事を聞いてくれるわけではありません。

 話し合いをして、お願いするのです。

 精霊は属性魔法とは異なり「木火土金水」の五行で形成されています。


 また、精霊が最強と言われる所以は、彼らの無尽蔵なエネルギーも理由の一つです。

 精霊は「概念」の存在なので、概念がある限り、不滅であり永遠です。

 その代わりに制御が非常に困難なために、暴走させて自滅するケースも少なくありません。


 精霊召喚を使うためには魔力の有無よりも、魂の属性と相性が重要になります。

 精霊とコンタクトが取れるか取れないかは、はっきり言って運です。

 要は世界に愛されるか愛されないかです。

 人の魂は五行のどれかに属しており、その属性以外の精霊を呼ぶことは出来ません。

 この事から精霊召喚師(エレメンタラー)は育成できるものではなく、完全に天賦の才能なのです。

 そのためにエレメンタラーの発見は、各国が躍起になって探しているのです。

 とは言え、1万人に1人くらいのレアさなので、そうそう見つかるものではありませんが。

 1万人に1人なら、結構いるんじゃないの?と思うかもしれませんが、その人が魔術に接する環境にあるとは限りませんし、精霊と遭遇するような場面に出会う可能性も低いので、実際に発見されて国家に属する可能性は非常に低いのです。

 しかし、魔世界や天世界ではそこまで珍しい存在ではありません。

 キルトランスはシルフィードとの会話が出来ます。


 また、アルビの歴史の中では複数の精霊召喚が可能な、複数の魂属性を持つ人が片手で数えられるほどはいるらしいのですが、どんな人なのかは不明です。



 以上で説明は終わりですが、細かく書くとそれだけで本になっちゃいそうなので、この辺で。

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