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ストリッパー部隊について

 ガヴィーター帝国の有名部隊「ソーサディアン」についての設定


 ソーサディアンは、その戦闘中の過激なパフォーマンスから、外国ではストリッパー部隊とも呼ばれています。

 帝国では一般的に、魔力は精神の状態とリンクしていると考えられています。

 まあ、実際にある程度のリンクをしているのは事実なのですが。

 ただ、ガヴィーターでの精神状態とは、悪い意味での極限状態の事を指しています。

 その結果、自分を肉体的に精神的に追い込むという行為が魔力上昇への鍵と信じられており、その結果過激なパフォーマンスに走ってしまっているようです。

 露出度の高い服装をする事によって、羞恥心で精神を煽ったり、全身に刺青を入れることで異常性を自覚したり。普段でもそうなのですから、戦場にいけばそれは更にエスカレートしてしまいます。

 その結果が全裸になって戦ったり、ナイフで自分の体を切り刻みながら魔術を使ったりと、かなり怖い人たちになってしまったようです。

 実際、このような戦いかたをしていれば、自身の消耗が激しく、兵隊としての寿命は短くなってしまいます。

 もちろん本人の同意の上で入隊しているので問題はありませんし、あくまでも自傷行為なので問題ないと言えば無いのですが…。


 で、一般的にはソーサラーの方に視線がいきがちですが、実はソーディアンとは二人一組の呼称なのです。

 一流ソーサラーと言えども、魔術の発動には多少の時間がかかります。

 まして彼女たちに課せられた任務で言えば、一組で一小隊を全滅させるような大規模魔術を使用することや、戦局を大きく変えるような呪術を行使することなので、魔術の発動に下手すれば数分以上かかるのです。

 戦場の中で立ち尽くしたり、瞑想を始めたりすれば、たちまち敵の標的になってしまい、あっけなく殺されかねません。

 なので、そんなソーサラーを護衛する役目を担っているのが「ガーディアン」です。

 ガーディアンの役目は「とにかく敵の攻撃から術者を守る」ことです。

 そのため、武器よりも防具を重視するために、盾を複数枚持っていたり、全身をフルプレートアーマーで覆ったりと、人それぞれの考える最上の防御方法を取っています。

 また、ガーディアンも短命と言われます。そりゃ自分の命をはって術者を守るわけですから、その過程で命を落とすことなど日常茶飯事ですよね。

 ちなみにガーディアンとソーサラーは原則、異性でなければいけないと決められています。


 そしてさらに周囲から頭のおかしい人たちと言われる由縁として、そのコンビの結成形態が挙げられます。

 コンビを組む行為をマリッジといい、要は結婚と同義の契約をするわけです。

 一度マリッジを組んだソーサディアンは、どちらかが死ぬまで解消はされません。

 ただし、ソーサラーを護衛できずに死なせてしまったガーディアンは、即処刑されます。

 もっとも、処刑の前に自害するケースが非常に多いので、実際に処刑されるガーディアンは少なく、また自害しないガーディアンは恥だという文化があります。

 なので無条件でコンビ解散になってしまいますよね。

 しかし、ガーディアンだけが戦死しても、ソーサラーにはほとんどお咎めはありません。

 しばらくすれば、別のガーディアンと再びマリッジして戦場に立つ事がほとんどです。

 ただし、あまりガーディアンの入れ換えが激しいソーサラーは、愚鈍だと思われてしまうので、基本的には最初の人と末永く、連れ添い生き残ることが美しい、とされています。

 その辺も、契約がマリッジと言われる由縁でしょう。

 ちなみに再婚するには期間が決められている訳ではありませんが、一般的にはある程度の期間が空きます。

 連携して戦うために、ある程度の相性も考えなくてはならないので、異性なら誰でもいい、というわけではありませんからね。


 以上がソーサディアンの説明となりますが、冷静に考えるとかなり頭のおかしな怖い人たちの集まりですよね…。

 なので、その名が恐怖の代名詞として外国に流れ、狂気の部分を除いた扇情的な部分だけが残って、ストリッパー部隊と呼ばれるようになってしまったのも、無理からぬ事かと思います。



 実は、この部隊を主人公にするお話も以前から考えていたのですが、かなりグロいお話になってしまいそうだったので、今のところは書けないですかね。

 でもいつかは書いてみたいとも思っていますが。

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