女の子の視点5
ツインソウルは、巡り会うと相手の全てを知りたがる。
ツインソウルは、食べ物などの好みが同じだったりする。
ツインソウルは、自分を映し出す鏡。
ツインソウルは、相手の考えている事がわかる時がある。
それがツインソウル。
【奥の部屋】
「どうぞお入りください」
明希ちゃんの強い勧めで、ヒプノセラピーを受ける事にしたの。
美貴さんがすると、先入観で誘導するといけないから、他のスタッフがしてくれるんですって。
何だかドキドキしてきたわ。
「私が立ち会っても良いですか?」
「ええ、構いません」
「じゃあ、お願いね」
「はい」
やっぱり…怖い…
「では、横になってください」
「静かにゆっくりと呼吸してください」
そして私は、誘導されてヒプノに入って行ったの。
幼い頃…母のお腹の中…平安時代…
それから…
「その扉を入ると何が見えましたか?」
「あれは…修道院」
「自分の足元を見てください。何か履いていますか?それとも裸足ですか?」
「…靴」
「どんな物を着ていますか?」
「修道服?」
「自分の名前がわかりますか?文字が浮かんで来るかも知れません」
「R…ローラ?」
「貴女の他に誰か居ますか?」
「シスターが…マリア…さん?」
「騎士…」
色々な場面を見ていったの。
そして…
「では、その人生の最後の場面を見てください」
そう言われて、最後の場面に行くと、目の前に騎士が倒れていたの。
近くには、シスターマリアも…
私は、涙が溢れて止まらなくなって、それ以上見れなくて…
そして、セラピーが終わったの。
「ティシュ、どうぞ」
「ありが…とうござ*#○×△」
「どうして…こんなに…涙が出るのかしら…?」
「皆さん過去世を見ると泣かれるんですよ」
「やっぱり、平安時代の巫も、中世ヨーロッパのシスターも、ゆりさんだった」
「え?」
「兄も同じ過去世を見ているのよ」
「シスターに巫、聖職者から聖職者に転生するって、良く有る事よ」
それから、美貴さんは、中世のナイトは洸貴さんの過去世で、、ジャックと言う名前だと教えてくれたの。
そして…
ジャックは、マリアさんを庇って背中から刺されて亡くなったと…
「過去世の兄も、同じ瞳をしてたでしょう?」
「そう言われると…そんな気が…」
「本当にご縁の有る魂の再会ね」
「兄にも言ったのよ。偶然ではなく必然。全ては天のシナリオ通り、って」
そう言われると、偶然なんて一つも無いのかも知れない、って思えてくるわ。
「向こうの部屋で、もう少しお話ししましょう」
【セッションルーム】
「お兄ちゃんの所に、大天使チャミエルが来てたのよ」
「チャミエル様?」
「見てー」
美貴さんが大天使チャミエルのカードを見せてくれたの。
Beloved One愛する者と書いて有る。
「中世でも平安時代でも三角関係。今生でちゃんと学ばないと、過去世と同じ事してたら、来世でまた同じ学びを繰り返すわよって、兄に言ったのよ」
「あ、モシモシお兄ちゃん。今日は、早く帰って来て…びっくりする事が有るのよ…つべこべ言わなーい。じゃあね」