女の子の視点3
ツインソウルは、良くシンクロする。
偶然とは思えない偶然が重なる。
過去に住んでいた場所や、行動範囲が同じだったりする。
もしかしたら、すれ違っていたかも知れない。
魂の学びが進み、時期が来れば巡り会う。
そして、嫌でもシンクロする。
それがツインソウル。
【幼稚園】
もしかしたらソウルメイトかも知れない。
こんなにあの人の事が気になるんだもの…
明希ちゃんからソウルメイトの話しを聞かされてから、そんな風に思うようになったの。
でも、ソウルメイトって、同性やお友達も居るのよね。
そんな事を考えて毎日が過ぎて行ったわ。
そしてある日…
「あれ?将ちゃんが居ない」
「えっ?」
「さっきから姿が見えないのよ」
「大変…探しましょう」
明希ちゃんと手分けして園舎の中を探したの。
「居た?」
「どこにも居ないわ、お庭かしら?」
「もう少し探してみる。ゆりちゃんは外お願い」
ゆり「ええ」
【幼稚園前の道】
朝の通勤で車の多い時間よ。
1人でお外に出たら危ないのに…
[急ブレーキの音、怒鳴る運転手]
「馬鹿野郎!死にたいのか?!」
[子供の鳴き声]
「すみません」
[走り去る車の音]
「将ちやん、大丈夫?!」
「美咲先生、うぇええーん」
「お外に出たらいけないのよ。いつも言ってるでしょ。ケガは無い?」
「このおじちゃんが助けてくれたの」
「ありがとうございました。あらっ?貴方は、この前公園 で」
「えっ?」
「あの時のおじちゃん」
「あっ、手を見せて」
「ああ、大丈夫、大丈夫。あのなぁ、おじちゃんじゃなくて、お兄ちゃんだろ」
【園舎の中】
彼は、神緒洸貴さん。
将ちゃんを助けてくれた時に、ケガをしたみたい。
たいしたケガではないから大丈夫と言うけど、そのまま帰すわけにはいかないわ。
園舎の中に入ってもらって、お薬をつけているところなの。
「ネコが居たの。だからついて行ったらお外に出ちゃったの」
「もうお外に出たらダメよ」
「はーい」
「ネコも将君も無事で良かったな」
お薬を塗って、ばんそうこうを貼ったわ。
「はい、終わりました。将君を助けて頂いたのは有り難いんですけど、あんまり無茶はしないでくださいね」
「あ…はい…」
「あの…今日も僕のミカエルさん見えてますか?」
「ええ、見えてますよ。左の肩の上に…右の肩には、綺麗なピンクの女神様がいらっしゃいます」
「ラクシュミさんだね、今日はついて来たんだな」
「女神ラクシュミー。あの公園でお会いした日にもいらっしゃいました。綺麗なピンク色の物を身につけていらっしゃいますね」
「そうなんだ…それで赤いミカエルさんとかピンクの女神さんとか言うんだね」
「貴方の腰にはミカエル様の真実の剣が輝いていますよ」
「ああ、妹がそんな事言ってたな」