女の子の視点23
ツインソウルは、離れていても相手を感じる時が有る。
ツインレイは、お互いのエネルギーが繋がっている。
テレパシーのような事が有ったり、生霊が現れたりする。
それがツインレイ。
【プロヴァンスの家】
[庭には色々な種類のハーブが植えられている]
私は、今でも声が出ないけれど、身体は、どこも悪くないの。
気分の良い日は、ここで、こうしてお花を眺めているのが好き。
ここには妖精が居るのよ。
母が泣くから、なるべく明るく振る舞うようにしているの。
洸貴さんとは、あれから一度も連絡を取っていないの。
だって、もう会えない…
一度だけ…キスされたの…本当に一度だけよ。
結婚式の誓いのキス…あの時の…たった一度だけ…でも…
もう、洸貴さんとは会えない…
[風が…ゆりの髪を揺らす]
あなたの優しい声が、聞こえた気がした
時を越えて呼び合う魂
離れて居るのに、そばに居るような
そんな不思議な感覚
でも、手を伸ばすと誰も居なくて
会いたくて、会いたくて、会えなくて、切なくて
恋しくて、恋しくて、苦しくて、涙溢れて
ふと気がつくと温かさ感じてる
自分の中にあなたが居る
ツインソウル…時々近くに感じる時が有って…その後とっても切なくなるの…
お願い…少しだけ…泣かせて…
【日本】
あれからしばらくの間、お兄ちゃんは抜け殻みたいになってたんだけど、私のお腹に赤ちゃんが居るとわかったら、凄く喜んでくれたの。
今は、明るくなったんだけど…
「ああ、美貴美貴、それは僕が持つから」
「うん、ありがとう」
「あ、危ないからな」
「大丈夫よ。お産は病気じゃないんだから…「動いた方が良い」ってお医者さんにも言われてるし」
「明日検診だろ?車で送って行くからな」
「大丈夫よ、一人で行けるから」
って、こんな感じなの…夫も呆れてるわ。
結局病院まで付いて来て、赤ちゃんの心音聞いてるし…
お兄ちゃんたら、顔が緩みっぱなし。
もう、ゆりちゃんの事は忘れられたのかしら…?
あれから3年だものね。
【病院の廊下】
帰ろうと2人で歩いていると…あら、居ない…
「お兄ちゃん?」
【病院の玄関】
待合室の方に行ってみると、ボーっと立ってるし…
お兄ちゃんの視線の先…シスターだわ。
お兄ちゃんが思い出してるのは、ツインレイのシスターマリア?ツインソウルのシスターローラ?
それとも…
シスターローラの今生…シスターになりたかったゆりちゃんなの?
【プロヴァンス】
「ゆり。気晴らしに、外に出てみたらどう?」
私は、首を横に振る。
「教会に行ってみれば良いのに」
だって、賛美歌歌えないもの。
母とは筆談で話しているの。
ここに来た当初は、父に連れ戻されるんじゃないかしら、夫が来るんじゃないかしらって、毎日怯えていたわ。
でも、父も夫も、一度もここへは来ていないの。
「来たら離婚すします」と母が言ったから。
父も婿養子だから、そこまで言われたら、どうしょうもないのね。
「ゆり。一緒に外に出てみましょうよ」
母があんまり言うものだから、外に出てみる事にしたわ。
【石畳の町】
また過去世が見える…石畳に城壁…
鎧を着て馬に乗った騎士…ジャックだわ…
過去世の洸貴さん…
どこに居ても、彼を忘れる事なんて出来ない。
【日本の病院】
「おい」
[廊下でウロウロする洸貴]
「洸貴、ちょっと落ち着こう」
「母子共に無事に…ミカエルさん、守って下さい」
「まあ、座れって、俺の子供が生まれるのに、お前がウロウロしてどうすんだよ」
「僕の妹の子供だぞ」
「そうだけど」
「美貴が子供を産むんだ、落ち着いていられるか」
「生まれましたよ。元気な女の子ですよ」
「おお…」
「母子ともに健康ですよ」
「有難うございました」
【病室】
看護師さんが、赤ちゃんを連れて来てくれた。
可愛いなあ…
「俺が抱っこする」
「僕が先だよ」
「お父さん達は、まだ抱っこできませんからね」
残念…
それからお兄ちゃん達は、毎日病院に来て、退院してからも…
「名前一緒に考えてくれよ」
「うーん…」
「可愛いのにしてよ」
「うーん…みゆ」
「どの字にする?」
「こっち」
葛城美優…
お兄ちゃんは、毎日美優に会いに来てるのよ。
「あ、僕がミルクあげる」
はい、どうぞ。
「あ、オムツ取り替えないと」
はいはい…
「お風呂入れる~」
って…もう、デレデレ。
はあ…まるで孫が出来たお爺ちゃんだわ。
まあ、私は助かってるけどねー。




