表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/28

女の子の視点21

ツインソウルは、相手の匂いが好き。


ツインソウルに限らず、遺伝子レベルで相性が良いと、匂いが好き。


普通の人は、相手の匂いが嫌いでも結婚する。


だから夫婦喧嘩すると、女性は

相手を突き放す。


「来ないで」と…


【船上】


[6月吉日…]


「バージンロード歩くの嫌だな」


「パパの代わりなんだから、仕方ないでしょ。泣いたりしないでよ」


「誰が泣くか」


「もっとこっち来て、良く見てよ」


「良いよ」


「ほら、洸ちゃん。ちゃんと見てあげなさいよ」


「ね、叔母ちゃま。酷いでしょ?あの「長い間お世話になりました」っていうのやられるの嫌だ、って、昨日から逃げ回ってるのよ」


[叔母に引っ張られて、美貴のそばに連れて行かれる洸貴]


「ああ…綺麗だよ、とっても」


「ありがとう…もう、なによ。泣いたらメークが落ちちゃう」


そして…


僕は美貴をエスコートしてバージンロードを歩いた。


【船のデッキ】


[ブーケトス…女の子達が一斉に手を伸ばす]


「次は、お兄ちゃん達の番よ」


え?僕の所に飛んで来た。


受け取ってしまった…どうしよう…


「あ、男の人が取るのルール違反よ。ゆりちゃんに投げたのに…お兄ちゃんたら」


【帰りの車】


「素敵な結婚式だったわね」


「うん」


「私、プロヴァンスの教会で、式を挙げたいの」


「……」


「あ…」


プロヴァンス…オレンジ色の屋根が見える…ここは、丘の上…ツイン…レイ…?


ここで彼女と暮らしていたのか…


僕はまた過去世を思い出していた。


「寂しくなるわね」


「え?うん…近くに住むんだ。僕が心配だから、って美貴が聞かなくて…拓真も「会社に近くなるから」って言ってくれたからね」


「良かったわね」


彼女のお父さんが倒れてから、中々会えなくて、美貴はまた結婚式を延期する、なんて言い出すし、大変だった。


お父さんの体調がもどり、普通に出社するようになって、また、以前のように会えるようになってきたんだ。


そして美貴は、予定通り式を挙げた。


本当に、嫁いでしまったんだな…


【神緒家】


今日は仕事が終わって真っ直ぐ帰った。


玄関の鍵を開けて家の中に入る。


「ただいま、お腹すいた…そう…だった」


美貴は拓真と新婚旅行で、ヴェネツィアに行っていたんだった…


もう、ゴンドラに乗ったかな…?


日が沈む時、ゴンドラに乗ってkissをした2人は、永遠に結ばれる…と言う伝説の橋…


その橋の下を通りかかる時、ゴンドリエーレが「今だ」と言ってくれるんだ。


そんな話しをしたら、美貴のヤツ、新婚旅行は絶対ヴェネツィアね、って…


冷蔵庫を開けると、色々な食材が入っている。


買っておいてくれたんだな…


ビールが無い…


飲み物は重いから僕が買うのがうちのルール…って、僕が決めたんだった。


ハイネケンが呑みたいな…買いに行くか。


【近くのスーパー】


あれ?…あれは…


買い物を終えて両手に袋を持っている。


「持つよ」


「びっくりした」


「何でここで買い物?」


ゆりさんの家は、この駅から3つ目の僕の会社が有る駅だ。


「貴方が一人だから、お夕食作ろうと思って」


冷蔵庫に食材が一杯有る事は、黙っておこう。


【神緒家のキッチン】


「美味しそう」


「すぐ出来るから、ビール呑むなら、サラダ」


「おっ」


さっき買って来たハイネケンを呑みながらサラダを食べていると、料理を運んでくれた。


オムライスに、唐揚げに、マカロニのチーズクリームサラダ、キノコのスープ。


「オムライスが好きって、前に美貴ちゃんから聞いてたから」


「うん。美味しい」


美味しい料理が有ると、ビールが美味しい。


【リビング】


ブラームスの第1シンフォニーをかけた。


ソファで聞いていると、後片付けを終えて来た彼女が隣に座った。


「ブラームスね」


「彼がクララ・シューマンに恋したのは有名な話しだけど、クララが彼の気持ちに応えたかどうかは、確かな物が残って無いんだ」


「そうなのね」


「深い信頼関係は、クララが亡くなるまで続いたけれど、アガーテと言う恋人が居たりして、一途にクララを思い続けたわけじゃなかったんだね」


「……」


「僕は、一途が良いな」


「本当かしら?」


「信じてないな」


「信じたい…」


よしよし、と彼女の頭を僕の肩に乗せた。


今はこうしているだけで良い。


一緒に居られれば、それだけで良いんだ。


【洸貴の会社】


「おかげで楽しかったぞ。美貴ちゃん大はしゃぎ」


「……」


「ゴンドラにも乗って、橋の下でキス…させられた」


「ハイハイ、それは良かったな」


「また首絞めるか?」


「もうしないよ」


「あ…メール」


その日僕は拓真と一緒に会社を出た。


今日は、僕の家で3人で食事らしい。


らしい、と言うのは、拓真に美貴からメールで「2人でお兄ちゃんの家に帰って来て」だそうだ。


【神緒家】


2人が結婚してから、どちらかの家で食事をする事が多くなったけど、新婚の邪魔をするのもいい加減にしないと…


なんて思いながも、3人で楽しく食事をした。


【玄関】


「料理…作ってみるかな」


「え?出来る?」


「やってみるよ」


「じゃ、レシピ作っておくね」


「じゃあな、洸貴」


「おう」


「明日サロンに来て」


「何で?」


「つべこべ言わなーい」


2人が帰ると、途端に寂しくなる…


僕にばかり構ってないで、早く子供作れよ。


僕は子供好きだけど、妹の子供は特別可愛いだろうな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ