女の子の視点2
ツインソウルは、出会った瞬間惹かれ合う。
映画のように、喧嘩していた相手を突然好きになったりしない。
友達だと思っていた人を段々好きになったりしない。
どんなに自分の気持ちを抑えていても…
自分の気持ちに気づかなくても…
魂が勝手に惹かれ合う。
【幼稚園】
ここは、私が勤めている幼稚園よ。
今は自由時間で、それぞれ好きな事をしているわ。
お絵描きをしている子、おもちゃで遊んでいる子、お友達とお喋りしている子…
皆んな元気ね、園児たちを見ていると、自然と笑顔になるの。
「栗田先生、幼稚園やめちゃうの?」
「将ちゃんは、先生がやめたら寂しい?」
「寂しい」
「じゃあ、やめないよ」
「そんな事言って良いの?明希ちゃんは、結婚しても保育士続けるの?」
「そのつもりよ。ゆりちゃんは、結婚したらやめるの?」
「そうなると思うわ。でも…」
「でも?」
「父に言われるまま結婚したくないの」
「それはそうよね、好きでもない人と結婚するなんて、誰だって嫌よ」
人を好きになるって、どんな気持ちかしら?
「フランスの修道院に戻りたい」
「一生結婚しないで修道院で暮らすつもり?」
「シスターになるという事は、そういう事でしょう」
「ゆりちゃんは、気になる人とか居ないの?」
「気になる人?」
あの人かしら…?
あの日公園で会った人…
初めて会ったのに、どうしてあんなに自然とお喋り出来たのかしら?
不思議なんだけど、初めて会った気がしなかったの。
ずっと前から知っているような…
何だか懐かしい感じがしたわ。
「ソウルメイトって知ってる?」
「聞いた事は有るけど…」
「縁の有る魂なんだけど、意外と沢山居るらしいよ」
「縁の有る…魂…」
「スピリチアルカウンセラーの人が、そう言ってた。並木道にサロンが有るの、知らない?」
「知らない」
「カードリーディングとか、ヒプノセラピーもやってるみたいよ。今度行ってみない?」
「スピリチアルは、良くわからないわ」