研修終了
一年はゆっくりと過ぎていった。候補者たちは実験し、失敗し、そして再び挑戦した。人々が生命エネルギーを物質的な形に顕現させる方法を学ぶにつれ、空き地は不可能を可能にする実験室へと変貌した。
中には武器を作る者もいた。純粋なエネルギーの剣、自在に伸縮する槍など。防御構造物――盾、障壁、鎧――に焦点を当てた者もいた。さらに複雑な創造を試みた者もいたが、その精神的な要求に苦戦した。
ローレルは第三段階を完全に習得しようと奮闘した。彼は拳に膨大な生命エネルギーを注ぎ込み、破壊的な打撃力を生み出すと同時に、必要に応じてナイフを顕現させることも習得した。長年の経験から、彼はこれを熟知していたのだ。彼の技はシンプルだが、非常に効果的だった。
ネルソンもまた第三段階に到達したが、彼は別のアプローチをとった。彼は生命エネルギーを手のひらや指先に集中させ、球形に圧縮する実験を行った。解放されると、これらの球体は接触時に爆発し、石を砕くほどの衝撃力を発揮した。 彼は数ヶ月かけて技を洗練させ、それぞれの球体の大きさと威力を制御できるようにした。
マヤはステージ3で苦戦した。最初の2つのステージは十分に習得していたものの、生命エネルギーから構造体を作り出す複雑さを理解できていなかった。インフュージョンを用いた彼女の技は確かなものだったが、審査員を感心させるだけの威力が欠けていた。
年末が近づくにつれ、緊張が高まった。全員が実用的な戦闘応用を開発できたわけではないのだ。
最終日が到来し、カルロスは当初の候補者612名全員を集めた。ただし、ステージ1を通過したのはわずか80名ほどだった。
「デモンストレーションの時間だ」と彼は宣言した。「技の強さと有効性に基づいて、皆さんをそれぞれ評価します。順位は、習得したステージ数ではなく、戦闘能力によって決定されます。覚えておいてください。」
候補者たちは一人ずつ前に出て、能力を披露した。カルロスはそれぞれのパフォーマンスを厳しく観察し、時折、もう一度デモンストレーションをしたり、プレッシャーの中で技を見せるように指示したりした。
ローレルの番が来ると、彼は強化技を披露した。拳に膨大な生命力を注ぎ込み、訓練用ダミーを粉砕し、石を砕くほどの打撃を繰り出した。そしてナイフを出現させ、その精密さと威力の両方を見せつけた。
カルロスは賛同するように頷いた。「エリート級だ。君の技は破壊的で、よくコントロールされている。その資格を得た。」
ネルソンは爆発球を披露し、その大きさと威力を変化させる方法、生成速度、そして破壊力を見せつけた。
「アマチュア級だ」とカルロスは断言した。「君の技は堅実で、高いポテンシャルを秘めているが、より高い評価を得るには、さらなる洗練と実戦経験が必要だ。」
マヤの番が来ると、彼女は注入技を披露した。薙刀を強化し、防御力を高める技だ。しかし、他の技と比べると、彼女の技は必要な威力と汎用性に欠けていた。
カルロスは首を横に振った。 「不十分だ。基礎は習得しているが、技が未熟で昇級資格を得られない。」
マヤの顔が青ざめた。「どういう意味だ？」
カルロスの表情は険しかった。「不合格ということだ。」
全ての演武が終わると、カルロスは結果を発表した。
「13名が初級以上の戦闘能力を備えて合格した。残りの君たちは…」
その後の出来事は、ローレルを長年悩ませることになる。キャンプ周辺に駐屯していた軍人たちは、訓練されたかのように、突発的に、そして効率的に動いた。不合格者――マヤも含む――は、他の者から隔離された。
そして、彼らは整然と処刑された。
基準を満たさなかった599人が命を落とす中、銃声がルネシア中に響き渡った。
ローレルとネルソンは、目の前の光景が理解できず、立ち尽くしていた。共に戦い、訓練を共にしたマヤも、死者の一人だった。
「これが冒険者の世界の現実だ」銃声が止むと、カルロスは静かに言った。「失敗は死を意味する。我々が残酷だからではない。準備不足の冒険者をポータルに送り込めば、いずれにせよ死ぬからだ。往々にして、チーム全体を危険にさらした後に。悪夢のような次元でゆっくりと死ぬより、ここで素早く死ぬ方がましだ」
彼はその言葉に納得してから続けた。
「君たち13人は昇格に値する。君たちのランクは、君たちの技術の強さと戦闘能力によって決定された」
最終評価が終了し、結果が発表された。ローレルはエリートランクに到達した。このレベルに到達した候補者はわずか2人だった。ネルソンは他の9人と共にアマチュアランクを獲得した。2人の候補者は、それぞれの専門技術に基づき、アマチュアとエリートの間のランクを獲得した。
