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現実  作者: 月桂樹
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トーナメントが復活

試験結果が出るまであと7日。兄弟は冒険者登録の資金源となった地下トーナメントに再び参加することを決意した。まだ本戦に出場しなければならないのだが、サバイバル試験の混乱の中で、そのことをすっかり忘れてしまっていたのだ。


到着した時、トーナメント会場は満員だった。1ヶ月に及ぶ待ち時間で相当な盛り上がりを見せ、観客は期待に胸を膨らませていた。ローレルとネルソンは受付で受付を済ませ、まだ名簿に名前が載っているのを見て安堵した。


「初日は1回戦と2回戦です」とコーディネーターが説明した。「今日は16試合、明日は準々決勝と準決勝で8試合、そして明後日は決勝です。各試合の勝者が進出します。簡単ですよね?」


兄弟は頷き、待合室へと向かった。そこには見覚えのある顔が何人かいた。冒険者試験の受験者もいた。


トーナメント初日は、1ヶ月に及ぶ準備期間が、真剣勝負の選手と幸運の選手を分けたことを如実に示していた。 ローレルとネルソンはそれぞれ1回戦を圧倒し、グリム島で培った戦闘経験を武器に、ストリートファイティングのテクニックのみに頼る相手を圧倒した。


2回戦はさらに厳しい戦いとなった。ローレルは、痛みを感じていないように見えるがっしりとした体格の喧嘩屋と対峙した。そのため、ローレルは急所への精密な打撃に集中せざるを得なかった。ネルソンの相手は、驚異的なリーチを誇る細身のキックボクサーだったが、ネルソンは鍛え抜かれた技でガードをすり抜け、決定的なコンビネーションで試合を終わらせることができた。


その夜、アリーナを後にした二人は、翌日の準々決勝に出場することになっていた。


「気づいたか?」ネルソンは安宿へ戻りながら尋ねた。「試験受験生の何人かもこのトーナメントに参加しているぞ。」


ローレルは気づいていた。冒険者試験で好成績を収めた熟練の格闘家、マヤがまだ出場していたのだ。 さらに懸念されるのは、試験官を破った謎のアジア人候補者イタチが、対戦相手が試合を続行できないほど壊滅的な一撃で両方の試合に勝利したことです。

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