第一話
「呼びましたか?泰喜さん」
そう言って、僕の描いた究極にエロ可愛い女の子は絵から飛び出してきた
「は?え?はああああああああ?!」
突然の非現実的な出来事に頭が痛くなる
「そ、そんなに驚かないでくださいよ。自分で呼び出したんじゃないんですか?」
「いや、いやいやいや!僕にそんな魔法みたいな力なんて無いし!きっと夢なんだ...」
自分の頬を思いっきりひっぱたく
「ぃたぃ....」
メチャクチャ痛かった
「ふ、ふぃ。いったん落ち着こう。君は...僕の書いた【桜ちゃん】で良いんだよね?」
「はい、私は泰喜さんに描いてもらった【桜ちゃん】。本名は【新島 桜】です」
僕の描いた漫画の設定通りだ
口調、見た目、仕草、どこをとっても自分が描いた究極にエロ可愛い桜ちゃんだ
「僕は本当に桜ちゃんを呼び出したつもりはないんだ、僕自身そんな力なんて持ってないんだから」
「でも、泰喜さんは【絵の魔法】に選ばれた魔法使いですよね?」
「絵の魔法?」
「あれ、泰喜さん、今日の10時頃、頭にびびっ!と魔法の使い方みたいなの来ませんでしたか?」
「10時頃は...お、思いっきり寝てました....」
あちゃーという顔をする桜ちゃん
「実はですね、今日本各地に魔法使いがたくさん生まれていて、魔法使いに選ばれた人は頭の中にびびっと魔法の使い方やら色々を強制的に教え込まれるんです」
「まるでゲームのご都合設定みたいだな」
「そう、そうです。今泰喜さんは魔法使いゲームに参加させられているんです」
「魔法使いゲーム?」