29/44
閑話 ある研究室にて〈2〉
本日投稿2話目です。
「お力を貸してもらいたいのです」
「なんだ、急に」
「以前お話した件、事態が急変いたしました」
「どういうことだ」
「実は…………いるのです」
「うーん。そういうことなら協力するか」
「その話、私も乗らせてもらうわ!」
「あ、じゃあ、僕も」
「お前らが入るとまたややこしくなるじゃないか」
「何を言っているの! 彼に異世界の出会いをレクチャーしたのは、この私なんですから!」
「ああ、あのベタなやつね」
「結果を見届ける義務が私にはあるわ!」
「ないですよ。しかも全く気付かれませんでした」
「ひどいっ!」
「でも、お知恵はお貸しください」
「相変わらずの鬼畜ぶりね! リード」




