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超能力使いは異世界に  作者: 川輝 和前
第1章 最悪の始まりと終わり編
13/133

13 決意を胸に

自分はこの世界で超能力を使い、時には人を助け、時には自分や周りのためにこの力を使い戦うことを決意したワグモカズキ。そんな彼をこれからまちうけているものとは……

「いっかーーーい!いっかぁーーーーーーい!に!しゅぅううごぉおおおおおおお」


ハル先生の起床の叫びが今日も修練場に響く。ワグモは起きて制服に着替え部屋をでて1階に向かう。1階に到着すると少し離れた場所でアリシャとマリー、オリバーが仲良く話している姿が目にうつった。ワグモは安心し思う。


(もとにもどったんだな、ギクシャクしてないでよかった。)


ワグモは3人と合流するしそこでハル先生がタイミングを見計らい喋る。


「ウンウンみんなおはよーさん今日も元気そうでなによりです。では今日も張り切って行きましょー!以上!!」


そこで皆がバラけた所でオリバーとマリーがワグモに寄り、喋りかけた。


「ワグモ、今日はビシバシやってくんだって?」

「ちょーー楽しみ!はやくみせてほしいなぁ!チョウノウリョクってやつ!」


2人の関心の眼差しと期待だらけの声音にワグモは恐らく彼らに話したであろうアリシャコルデーをみて


「アリシャ!こいつらにゆったな?」

「別に隠すことないじゃない。ささっ誰とやるの?」

「逸らすな!超能力まで話すことないだろーー」

「大丈夫よ。分かったところで皆なにもできないもの。」


そんな会話を聞いていたオリバーがワグモに目を輝かせ口をはさんだ。


「おし!!俺とやろう!昨日の続きだ!!魔法じゃなく精霊でもない力みせてくれ!」

「はぁ…どっちにしろ今日はやるつもりだったしいいよ。オリバーとは元々やるってゆってたしね。」

「よっしゃーー!!ハル先生ー!やります!オリバーとワグモ!お願いします!!」


オリバーが先生を呼び、先生が来た所で全員が離れるようになりスペースができ両者はサイドに別れた。離れる時にマリーはアリシャに話しかけた。


「どっちが勝つかな!アリシャちゃんワグモ君ってどんぐらい強いの?」

「とても強いですよ。少し優しすぎる所もありますがその心配も今回は大丈夫そうですし私はワグモが勝つと思います。」

「うへへアリシャちゃんがそこまで言うんだったら相当なもんなんだねアリシャちゃんより強かったりするの?いや!さすがにそれはないか!」

「私よりずっと強いですよ。1度戦ったことがありますが何もさせてもらえなかったですから。」

「ええ?!アリシャちゃんが?!」

「それに彼はこうも言ったんです。みとけと。戦いに慣れてない彼から覚悟を感じるには充分でした。きっとこれは彼の決意のあらわれがみれる試合になる。」

「凄い信頼だね。私はオリバーに勝ってほしいけど楽しみになってきたかも」

「ええ。楽しみです。」


そんな会話をしてる内に準備が整いハル先生が腕をあげる。そこでオリバーとワグモは名乗る。


「人の国、警備団所属オリバー」

「今は無職。ワグモカズキ」


そこでハル先生が腕をおろし


「試合!開始!!!!」


試合が始まりオリバーはさっそく魔法を使う。


「換装魔法発動⋮対魔対物の鎧装着、対人の剣生成。」


オリバーがそう唱えると直後にオリバーの身体に鎧が装着され何も無かった手のひらには剣があらわれそれを握る。オリバーはそこまでしてワグモに


「やるからには全力。行くぜワグモ」


そう言いオリバーはワグモに突っ込んでいく。重そうな装備をしてるいるが動きは中々に俊敏なものだった。だがワグモは落ち着いて考えていた。アポートやアスポートで装備を外す事を考えたがそもそも魔法で作られたものに効果があるのかまだ不明。パイロキネシスは人には使えない。瞬間移動とかで避けて殴るも恐らくこっちが拳を痛めるであろう。だとするのであれば最も効果的な超能力を選択する。アリシャは知っているが使うのは初めて。お披露目会となる。初だしの選んだ超能力それは念力。またの名を


「サイコキネシス。」


ワグモの目が薄く赤く光る、すると突っ込んできていたオリバーの身が空中に浮かび上がっていく。オリバーは困惑する


「うおっ?おお?なんだこりゃあ??」

(俺の身体がおれのじゃねえみたいだ、身動きはとれるのにまるで誰かに上から糸で操られてるみてえな)

「すまないオリバー。少し気持ち悪い思いをさせる事になる」


ワグモがそう言った直後、空中に浮いていたオリバーは急に横に引っ張られ空中でブンブン円を描くように振り回された。


「おおおおおおおおおおおおおお!タイム!タイム!目がぁぁあ」


オリバーの申し出を無視しワグモはさらに少し回転力をあげ、約20秒間空中で回し続け怪我のないようゆっくりオリバーを地面におろした。オリバーの足元はフラッフラだった。剣を地面につきなんとかバランスを保ってる状態だった。魔法や精霊の技とは思えない事をしてのけたワグモに皆からは興味の目線が向けられていた。アリシャはそれを見て安心した笑みを浮かべマリーは口が開きっぱなしだった。ハル先生もこれは凄いといった表情がみてとれる。そして試合をしていた2人はお互いに悩んでいた。ワグモとオリバーは


(少し回したりなかったか?これで降参してくれると思ったんだが…もう少し回すしかないか)

(ヤバい…吐きそう。。ダメだギブアップしたいのに口を開いたらでそうだ。とりあえず換装解除して後ろに倒れねえと限界)


ワグモがもう一度オリバーを浮かそうとしたその時オリバーの換装魔法が解かれ倒れた。そこでハル先生が間に割って入りオリバーの顔色的に戦闘不能だと察し


「オリバー戦闘不能によりワグモカズキの勝利!!」


ハル先生による決着の言葉が言い渡されワグモは徐々に笑顔になっていきアリシャの方を向きアリシャもまた目を合わせ


「イヨッシャア!アリシャみたか!バッチしだったろ!」

「うん!!凄かったよ」


アリシャもまた満面の笑みでそう言う。ワグモはそれを見てあぁやっぱり可愛いなぁと思う。するとそこでオリバーから声がかかる。オリバーの方をみるとまだ少しフラフラしているがもう立っていた。


「これがアリシャさんから聞いていたチョウノウリョクってやつか。凄いな。地獄の時間だったが。。ありがとうワグモ完敗だよ」

「ありがとうオリバー。そっちこそすげえかっこいい魔法だったよ。」


2人は握手をしてお互いの事をたたえあった。それを見ていたアリシャが自身の顔を両手でパンパンと叩いてマリーの方をみた。マリーは少し驚いた顔でアリシャに


「ど、どうしたの?あっ、ワグモ君凄かったねとても珍しいものを見れた気がする!」

「マリーさん!!!」


アリシャはお構い無しにマリーの両肩を掴んでジッと目を見つめる。マリーは困った顔で


「え、えーーと?どうしたの?」

「私ともう一度戦ってはくれないでしょうか!!」


マリーは一瞬キョトンとしたがすぐに彼女が恥をしのんでの頼み事だと理解し


「いいけど、手加減はできないよ?」

「大丈夫です。マリーさんも私が昨日のままだと思ってたら危ないですよ」


と、珍しく2人は闘争心をむき出しにして向かい合っていた。それを見ていたワグモとオリバーはなんでそうなると不安になっていた。そんな4人をみていたハル先生はクスクスと笑い


「バッチバチじゃないか!!あつくなってきたね!どうだろう?新入生も来たことだし久々にトーナメントをやるのは!」


それを聞いて皆がザワつく。1人ついていけないワグモはハル先生に質問をした。ハル先生もそれに気軽に答える。


「トーナメントってどうゆうことですか?」

「そのまんまだよ。ここいるみんなでトーナメントをするのさ。もちろん参加したい人だけでいいけどね。」

「それってなにか普通にやってくのとなにか違うんですか??」

「いい質問だワグモ君。負けたら減る、勝ったら増える。それだと普通でやってるのと変わらないと思うだろう。だけどトーナメントは違う。参加人数にもよるが勝っていくと貰えるポイントが増えるんだよ。1回戦に勝ったら1ポイント、2回戦に勝ったら2ポイントってね。そして何より負けは1ポイントのみの損失固定!参加人数がめちゃくちゃいて優勝できた時にはそれだけで卒業点の20ポイントたまってしまうときもある。どうだい?」

「おっ、おお〜!一発逆転のチャンスもある特大イベントみたいなもんじゃないですか!やりたいです!」

「一発逆転……ね。よしなら明日から準備を始めようか!参加希望者は2階の奥の先生の部屋がある廊下付近に箱を置いておくから名前を書いた紙を丸めてそこにいれておいてくれ!明日皆の前でボックスをふりシャッフルして組み合わせを発表する!では!そんな感じでよろしく!先生からは以上!各自したいことに戻って〜」


ハル先生はそう言い話を終了した。ワグモは1人ワクワクドキドキしていた。


「ここで優勝したら修練場ともおさらば!そうすれば職もみつけてウハウハライフだ!」

「ダメです。やはりあなたはもっと人の役にたてるのだから騎士団か警備団に入るべきです。」


そんなことを呟いていたワグモにアリシャは詰め寄ってそう答えた。


「ゆ、言ってみただけだっつうの」

「まったく。それとあなたが思っているほどトーナメントは甘くありませんよ。」

「ん?どうゆう事だ?」


そこでオリバーとマリーが話にわってはいってきて説明をしてくれた。


「初めこそワグモと同じで最高だと思いみんな参加していたがここずっと参加者は数人なんだ」

「理由は至ってシンプルなの。当然トーナメントだから強いやつが上がっていくんだけどそれが逆に周りに現実をみせていったの。あいつらには勝てない怪我をするだけだ。またアイツらがでてきて何も出来ずに終わる。トーナメントにでたら強いヤツと戦わされてポイントを失うだけなんて印象に変わっちゃったわけ。」


それを聞いたワグモからはワクワクドキドキが消えていた。アリシャは彼をみて


「確かに今は数人しか参加してないから勝っても大してポイント貰えず下手したら大怪我して終了なんてものになるかもしれないけど、ポイント以外の評価は格段とあがるわよ。」

「ポイント以外の評価?」

「ええ。強い人しか参加しなくなったってのは先生も知ってる事実。。例え負けても自分の実力を示すことができれば注目してもらえるようになる。実力を示せば先生推薦で騎士団、警備団から勧誘とかもあるわよ。」

「なるほど……参加すれば大怪我の可能性もあるが未来を変えれる大きなチャンスも掴めるかもってことか。アリシャはでるのか?」

「当然。」

「そうか。なら俺も負けてらんねえしでるよ。」

「嫌だとゆっても私が紙に書いてだしたけどね」

「おかしい!!」


そんなやり取りをしてお互い出ることを決意したアリシャとワグモ。それにつられてかオリバーとマリーも


「俺もでるよ。ワグモにやられっぱなしってのもなんかやだしな。」

「私はアリシャちゃんとやる約束したからアリシャちゃんがでるならでるかな」


そうしてワグモとアリシャも


「悪いけど次も俺が勝っちゃうよオリバー」

「しっかりマリーさんを倒して優勝します」


4人はバチバチとヒバナをちらして睨み合うが長くは続かず4人とも笑ってしまった。そうして4人は各々の思いを果たすべく自主練に戻りご飯や風呂をすませ寝る前にボックスに自身の名前を書いた紙を入れにいき眠りについた。









読んでいただきありがとうございます!ご評価等あればそちらの方もよろしくお願いします!!

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