序章〜出会い〜
世の中には、妖怪、怪物、魑魅魍魎等の人間以外の生き物が存在している。
人々に害をなす、それらの存在をまとめて『妖魔』と呼ばれている。
妖魔は、普通の人では傷をつける事ができない。だから一般人では、妖魔を退治する事ができなかった。
しかし、その妖魔を退治できる力を持った者がいた。彼等は
「退魔士」と呼ばれている。
この話は、そんな退魔士達の話である……。
序章 出会い
「うぉぉぉおお!!」
朝の清々しい空気の中、奇妙な叫び声で俺の朝が始まった。
えっ?なんで叫んでいるかって?
これが叫ばずにいられるか!俺は今遅刻ギリギリで学校へ走っている。わかるだろ?めちゃくちゃ慌てているんだ。
……だからだろうか、俺は前方の曲がり角を確認もせず、勢いよく曲がった。
ドガッ!!
案の定、俺は何かにぶつかった。とりあえず怪我はしてないようだ。車にぶつかった訳ではなさそうだ。
そんなことを考えていると前方から気配を感じた。
「いたいわね!アンタ、一体何処に目付けてんの!?」
いきなりぶつかったであろう少女がそう言った。
「えっ、何処って此処だが?」
そう言って俺は自分の両目を指差した。
「そんなことどうでもいいの!アナタ、あたしを女だからってなめてるの!?」
「残念だが俺は、朝から変態チックなことはしない主義なんだが…」
そう言って俺は手元の腕時計をみた。学校には9:00に着かなければならない。ここからだと約15分掛かる。
時計の短針は9の近くを指し、長針は11を指そうとしていた。
「はっ!!」
何かを思い出したのか、少女は俺にベェーと舌をだし、俺が通った道を走っていった。
「なんだ、あいつ?ぶつかっといて詫び無しかよ」
俺はそう吐き捨てながら、学校へ全力疾走した……
初めての作品です。読みづらい箇所や意味の理解できないところもあると思います。稚拙な文章であることを詫びておきます。