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そのゴーレム、元人間につき  作者: HIGH
騒動
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リベンジ・角!

 ……やっぱり静かな所は落ち着くよな、まさか辺境であんなに絡まれるとは思わなかった。

 

 で、結局ちょっと金持ちになっただけだったな。

 まぁいずれは必要になるので祠の中に入れて置こう。


 森に帰ってきて、少しだけ騒動が起きたが俺には無関係なので祠に帰ることにしたのだ。

 関係があっても無視して帰るが。


 今の時間帯は祠に帰ってきて世が空ける頃だ、女冒険……エマは毎度のごとく俺の隣で凭れて寝るのは止めてほしい。


 なぜ俺の隣なのやら、やっぱりあれか、最初に攻撃的に接しなかった事が原因か、だから友好と判断してなついてくるのだろう。

 

 だからって人……じゃないけど、俺を枕代わりにしないで貰いたい、と言うかなんで座って寝るのだろうか。


 お陰で何もすることが出来ない、いっそスキルで俺の分身の様なものを作って使わせたら良いのでは無いだろうか。


 そんな下らないことを考えていたら日が昇ってきたのでエマが目を覚ます、冒険者は朝が早い。


 「ランドさんおはようございます!」

 「朝から鬱陶しいほど元気だな、ほれ、離れろ」

 「顔洗って来ますねー」


 朝からハツラツなんて俺には無理だな、寝てないから寝起きとか分かんないけど。

 あ、そうだ、ハゲとか変な奴とかリーダーとかゴリラと戦ったんだ、多少はレベルとか上がってないかな、さすがにゴリラとの戦闘なら上がってるだろう。


 Lv45

 スキル

 『付与』[攻撃小up][防御小up][速度小up][回転][硬化][軟化][攻撃小down][防御小down][速度小down][ステータス小up][ステータス小down][音][属性耐性][付与効果範囲向上][付与上限解放:3]


 『物質操作』[石][土][砂][鉄][木]


 


 付与できる上限が増えた。

 これで相手にdown系を3つか自分にup系を3つ同時に付与できる、もしかしたらもっと早く見ていたらガケトカゲとの戦い楽だったのでは……

 いや気のせいだ、ガケトカゲを倒してからこれが手に入った筈だ。


 次に物質操作に[木]がついてきた。

 森の中なら大分有利になるだろう。

 どれ程操作できるかは分からないが、後で色々試してみよう、丁度エマも戻ってきたからな。


 「何してたんですか~!」

 「見ての通りただ座ってるだけだ」

 「そうですか、見てくださいよ、美味しそうなお魚獲ってきましたよ! ふふふ、私のスキル『隠密』の前には如何なる魚も雑草のごとく刈り取って見せましょう」


 スキルをそう言う風に使うなよ、スキルが可哀想だ、努力の向かう場所が違うと思うな。

 

 「それより聞いてくださいよ、私も中々レベルアップを果たしておりまして、スキルが増えてましたよ!」

 「それは良かったな」


 一体殆ど戦闘をしていない筈なのにどうして上がっているのやら、もしかして最初に来たときからずっと魚を獲っているからなのだろうか。

 レベルアップってどうやったら上がるのかまでは知らないな、てっきり魔物の討伐だろうと思ってたが違うのだろうか。


 「なぁ、レベルアップに必要な経験値ってどうすれば手に入るんだ?」

 「え? 知りません」


 はい、会話終わり。


 知らないのか、まぁこんなこと知ってるのは研究好き位なもんだろうな。


 俺がそんなことを思ってる間にエマは火を着けて魚を焼いていた、いつの間にか塩まで振っている、まさか街で買っていたと言うのか……


 「ちゃ、ちゃんと自分のお金ですよ!?」

 「いや、別に責めたりするつもりはないぞ」

 「じゃあなんでそんな目で見るんですか!」

 「俺の目見えるのかよ、フルフェイスなんだけど……」


 うん、平和だな、これなら暫くは静かに暮らせそうだ、特にすることもなくボーッとしておこう。


 「おぉい! ゴーレム! いるか!」


 誰だ、俺の安寧を邪魔する奴は!

 潰すぞ!


 そうやってズカズカとこちらへと走ってきたのはおっさん。

 何故か目がギラギラとしているが気のせいだろう。

 

 「おいおっさん、俺の安寧を邪魔するならぶっ飛ばすぞ」

 「そう固いこと言うなよ、ぶっ飛ばされるのは御免だが、それに近いな」

 「どう言うことだ」

 「お前がいない間にガケトカゲと共に鍛えたんだ、リベンジマッチと行くぜ!」


 ぶっ殺してやろうかこの脳筋。

 エマがなんの話しか聞いてきたのでおっさんが俺に戦いを挑んで来ているのを教える。


 全く、自分の都合で物事を決めようとは、自分勝手にも程が有ると思う。


 「取り敢えず分かりましたが、ランドさんも人のことは言えませんね」


 バカな、俺が自分勝手だと?

 まぁ気のせいだろうきっと。


 「それと、角さんの事をおっさん呼ばわりは止めましょうよ、ちゃんと名前で呼んでくださいよ!」


 コイツ名前に厳しいな。

 そこそんなに大事か?

 別に良いと思うんだけど……おっと睨まれた仕方ない。


 「まぁ、来てもらってなんだけど帰れ、やる気はないぞ」

 「はっはっは、お前が静かなのが好きなのは分かっているぞ、このまま拒否するなら酒を飲んで入り浸るぞ」

 

 汚い真似しやがって……良いだろう仕方ない、ぶっ飛ばそう。


 「……わかったよ、流石にそれは困るからな、相手してやる」

 「よぉし! そんじゃ、広いところにいくぞ!」


 面倒だな、やりたくない。

 

 先日ガケトカゲと角が喧嘩していた場所にまで案内された。

 すぐそこで良いと思ったんだが、祠近くは調子が狂うらしい。


 それと先日の喧嘩の理由は、ガケトカゲは最近角のところへ住み着いており、その歓迎会として宴をしていたら角の取って置きを飲んでしまったらしい。


 非常に下らん事で喧嘩をして森を壊さないで欲しいものだ。


 「さて、行くぜ! ゴーレム!」

 「早くしろ」

 「そのなめた態度を変えてやるぜ」


 笑った角は以前よりもはるかに速い速度で正面突破を仕掛けてきた。

 まぁそのくらいの成長は有るだろうな、あと、ゴリラとの押し合いをしていたんだ、恐らくパワーも相当になっているんじゃないか?


 取り敢えず試しに受けてみるとしよう。


 防御の姿勢をとり真正面から受けることにする、最初の頃は少し後退しただけだが今はどうだろうか。


 「オラァ!」

 「ッ!」


──ズガァァァァァァァン!


 俺の両腕に相当な衝撃が走り、足は地面から浮いて後方へと飛ばされる結果になった。


 地面に着地しながらも勢いを殺すために踏ん張るが地面が大分削れてやっと止まる、


 ……まさかこんなに飛ぶとは思わなかったな、想定は越えたぞ。

 また両手に亀裂入ってるし……そろそろ改造した方が良いな。


 「はっは! どうよ、テメェが人里で遊んでる間にこちとら少しは強くなったぜ!」

 

 遊んではいないんだがな、さて、今度はこちらの番だ。


 角はスキルを使っているのか分からないが、使っていないのだとしたら相当驚異だな。

 真面目に戦うとしよう。


 飛ばされてきた道を戻るように角に見せたこともない速度で接近する。

 

 「ぬぉ!?」


 かわそうとしているがもう遅い、俺の拳は既に角の胸元を捉え、逆に吹き飛ばす。


 「ぐわっは!」


 今度はあちらがかなり飛んでいった、俺は防御していたがあちらは無防備だった、ダメージの量は向こうの方が多いだろう。

 

 ──ドゴォォォォォォン!!


 前方から凄まじい音と砂煙を巻き上げながら角が戻ってくる、勢いを止めるつもりは無いようで、そのままやり返すつもりだろう。


 まだピンピンしている、一体何をどうすればあそこまで強くなっているのやら。


 スキルを使うことにしよう『付与』の[防御小up][硬化]を使い、守りを強化……角へと付与するには距離とタイミングが合わないので止めた。


 「っしゃらぁ!」


 ──ドォォォォン!


 ふぅ、流石に少しは飛ばされたが亀裂が入ることは無かったな。

 今の俺にできる最大の防御策だ、これを破られたら殺すつもりでやるしか無かったな。


 「っ! 固ってぇ!」


 腕を抑えている内に接近し、[硬化][攻撃小up]を付与、[硬化]は右手に付与し、頑丈な拳を作り、そのまま角へと叩き込む。


 「っぐへ!」


 今度は勢いの殺せる後方に飛ばすのではなく、地面に叩きつけるように上から下へと向かい拳を放つ。


 地面は以前たまたま祠に空いた穴よりも深く、大きな穴が出来ており、角はそこに埋まっていた。


 ……起き上がる前に埋めてしまおう。


 『物質操作』[土]で効果範囲ギリギリのところまで土を集めて穴を埋めた。


 「いや、それは酷くないですかね」


 大人しく少しはなれたところで見ていたエマが呟くが勝負に情けは要らないのだ、角もこれで報われるだろう。


 踵を返し、祠の方へと向かう、エマも角の居るところをチラチラ見ているが着いてきて助けない辺り、どうかと思った。


 「おらぁ! まだまだぁ!」


 土を勢いよく撒き散らしながら角が穴から飛び出てくる。

 

 エマはそのしぶとさに驚いていたが俺もそう思う、でも待ってやるつもりはないので既に角へと飛びかかっている。


 「なんの! これしき!」


 空中で体を無理矢理捻りかわされた。

 

 地面へと着地を成功させた角だが、正直続行は不可能だと思うわけだ。


 体は土と血で汚れているし肩で息をしている辺り、出てくるのに相当な消耗があったのだろう。


 土と血で汚れてる、うわ、汚ね、これ以上寄らないで貰えますかね。


 「ははぁ! まだまだぁ!」

 「面倒な奴だ」

 「見せてやろう、この俺のスキルをなぁ!」

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