226話 下着戦争
「まず空と海の血の繋がりしかない父親の陸が指揮する目的不明の組織名、少し前までは適当に呼んでたが彼等のグループの正式名称はヘルハウスらしい」
ヘルハウスね。
なんか悪役組織にありそうな名前だ。
「それでヘルハウスには人格をコピーして ペースト出来る能力者がいると私は予測している。根拠としてはルークのホムンクルスだね」
「それでホムンクルスに人格を付けてると?」
「そういうことさ。しかしこの大ホールは上手く詰め込めば十万人は入りそうだ。恐らくここは生成したルークのホムンクルスを入れておく倉庫のような役割を果たしていたのだろう」
なるほどね……
だがまだ不可解な点は多いぞ。
「吾輩の城前に急遽現れた。あんな大軍を吾輩達は見逃すとは思えないのだが?」
そこなのだ。
ドラキュラ王の城前にいきなり現れたルークのホムンクルス軍団。
あんな芸当は真央の転移か白愛の収納でも無ければ間違いなく不可能だろう。
「……敵に転移系の能力がいる可能性も私は視野に入れてるよ。正直同じ能力がこの世界に二つあるとは思えないけどね」
おい、待て。
つまりそれって……
「さて、ここからが本題だ。私達が今回倒した敵の中に転移系もしくはコピペの能力者がいただろうか? ウルフレアの転移は自分限定のモノでルークの軍団を運ぶのは間違いなく不可能だ」
敵が残ってるってことか……
それならまだいい。
親父が敵の手駒の一つでしかないとも考えられる。
その場合はまだ敵の親玉を叩いたわけじゃないから戦いは続き……
「それならまだいい。少し思い出してみろ」
「思い出すって……」
「陸の能力は記憶の閲覧。そんな相手に死を偽装することなんて出来ると思うか?」
「そういうことか!」
完全にしてやられた!
こいつは親父じゃねぇ!
間違いなく影武者だ。
「お、おい、どういうことだ? 僕は間違いなく神崎陸で……」
「なるほど。ペースト先は常に自分こそが陸であると信じて動いたからボロが一切出なかったのか。しかも矛盾が出ないように記憶を都合の良いように改竄とかもしてるだろう」
クソっ!
完全に相手にしてやられたじゃねぇか!
「相手に私の戦力だけが割れた。恐らく陸の目的は最初から私達の戦力や能力を見る事だ」
「……僕は陸だ! 間違いなく神崎家の血を引いてる陸だ!」
少し黙れ。
俺はそんな怒りを込めながら氷の槍を親父の下から生やして串刺しにして命を奪う。
それで少しは静かになった。
「……人格をコピーしペーストする能力。なんて厄介な能力だ。しかもペーストされた側は常に自分を本物と信じている」
どんどんこちらの情報が割れていく。
それなのに相手の戦力はもちろんとして目的すら掴めていない現状だ。
俺達は着々に追い詰められている。
「とりあえず城に帰ろう。少し私もヤケ酒をしたい気分だ」
今までとは訳が違う。
こちらは間違いなく戦力で勝っていた。
それなのに負けた。
もっと俺の頭が回っていればこんな事にはならなかったはずだ……
俺の視野が持って広くて実戦慣れをしていたら……
「空。気にするな」
「でも……」
「これは私のミスだ。空のせいじゃない」
これじゃあダメだ!
真央に自分だけは責めさせちゃダメだ!
これは俺のせいなんだ!
そうじゃないと……
「安心しろ。詰んだわけじゃないからここから挽回していくさ」
「……」
「もう相手のやり口は理解した。今度はもっと確実に仕留めに行くよ」
負けた事実は変わらない。
始祖が四人もいながら負けた。
そんな不甲斐ないことが……
「これは負け戦さ。それに完全敗北じゃない。私達はウルフレアという敵の手駒を一つ奪っている。もしもあれが本物のウルフレアじゃないとしても能力者を一つ潰したという大きな戦果がある」
「そんなの……」
「それに対してこちらが取られたのは情報だけだ。たしかに敵の思惑通りになった。その事実は負けに匹敵するだろうがホムンクルスの仕組み、敵のやり口、ウルフレアの殺害。こんな大きな戦果を挙げたんだ」
そっか。
そうだよな……
誰も死んでないんだよな……
「しかし随分と痛めつけるものだな」
それから真央は自分の死体を見ながら言った。
この死体はめちゃくちゃだ。
かなり甚振られてから殺されてる。
「こうなるのは死んでも御免だね。絶対に陸にだけは捕まらないように心掛けよう」
「当たり前だ」
もっと強くだ……
もっと強くならないと……
そうしないと誰も守れない。
「……そういえば空。氷系統の能力は上手く扱えたかい?」
「問題無しだ」
新しい戦い方。
それによりウルフレアと戦えるようになった。
しかしまだ五分五分の戦いだ。
もっと安定して戦えるようにならないと……
「とりあえず陸の件は私に任せろ。空は世界調整にたいてだけ考えてればいい」
世界調整……
世界を壊し再調整する真央の計画。
恐らく成功するだろう。
しかし成功した後はどうだ?
真央がいなくなった後は?
「空にはまだやることがあるだろ。陸如きに時間を使うのは非常に惜しいと思うよ。なんて言っても時間とは有限の資源だからね」
そうだな……
ここでクヨクヨしても仕方ない。
とりあえず次を考えよう!
「まったく。ネガティブになる癖は治すべきだと私は思うよ。悪く考え過ぎると上手くいくものもいかなくなるというものだ」
ていうかまずい!
この流れは非常にまずいと思われる!
早く帰らねぇと……
「空。まさかと思うが……」
「さて、真央。悪いお知らせと良いお知らせのどっちを聞きたい」
間違いなくこれは宴になる。
だって戦いの後は飲めや歌えの大騒ぎと相場が決まっているし何より楽しい事が大好きな真央に世界最強の歌姫スーがいる。
ならないわけがない!
それなのに俺は一切の食事を用意していない!
「悪いお知らせというのはまさかこの事態を想定しておらず料理を作っていない事じゃないか?」
「そのまさかです……」
段々と真央の顔から笑みが消えていく。
かなり深刻そうな顔つきになっていく……
まるで対局中の棋士のような……
「空。明日覚えてろよ?」
「それは理不尽だろ!」
「料理番なのに作らない方がおかしいだろ!」
そもそも料理番になった覚えねぇし!
たしかに真央が授業してた時は朝に人数分の弁当を作って四時間目潰して昼飯を作って夜は家で作ったものを渡しに行ったりしてたが料理番になった覚えはない!
「それで良い話というのは?」
「ドラキュラ王の城で作るから吸血鬼の主食である蝙蝠肉がある。つまり世にも珍しき蝙蝠料理が喰える」
「私としては日本産の和牛ステーキが食べたいんだが! 桃花の家に山のように積まれてるあのA5肉が食べたいんだ!」
えー。
あれ脂っこいし俺は好きじゃない。
こうもっと噛めば噛むほど肉肉しさが出てくる肉の方が良いと思う。
あんな口の中に入れた瞬間にとろける肉など……
「また今度な?」
「約束だぞ」
まったく……
うちの魔王様はどうしてこうも食にうるさいのか。
しかも好んで高級食材……いや、脂がキツいものや酒のツマミになりそうなものばかり食べて……
「今日のメニューはツマミに蝙蝠の串焼きでメインやに豚の丸焼き。スープはミネストローネ、それで野菜枠としてアボカドとジャガイモのチーズ焼き。それらをバイキング形式で提供するでどうだ?」
「文句無しだ」
早く帰って支度だ!
うちの魔王様がお腹を空かせすぎて不機嫌だ。
それに大量に作っても吸血鬼が食すだろう。
吸血鬼というのは数少ない種族でドラキュラ王の城で家族のようにまとまって暮らしている。
数は少ないが二百近くはいる。
二百もいるのだから問題はない。
「真央。転移で先に俺を返せ。とりあえず鬼ヶ島で取れるトマトに適当なジャガイモ、今が食べ頃のアボカド、大きい豚を一匹生け捕りにしてあとは俺の厨房にある調味料を一通り頼んだ」
「あいにく私は美味しいものを食べるためならどんな手間でもやる主義でね。喜んで用意させてもらおう」
さて、帰るか。
もうここには用はない。
そうして俺達はこの場を後にした。
◆ ◆
「だからここはもっと力を抜いて!」
「そんなこと言われても分かりませんよ!」
そして料理を作っている。
何故か隣には海もいる。
「あー玉ねぎが腐ってる!」
「ほんとですね」
もう仕方ない!
何故か海は料理するとその食材が腐るという超特異体質を持っている。
そのせいで海の料理は凄く不味い。
ちゃんとレシピ通りに作ってるのに上手くいかないから少し可哀想ではあるが……
「すみません。次からは気をつけます」
「お、珍しく素直じゃねぇか」
「私だって私が悪いと思った時は謝りますよ」
うん。そうだな。
その悪いと思う事が滅多に無いのはどうかと俺は思うがまぁそういうことだ。
「それとお兄様! 私気付いたんです!」
「どうした?」
「BBQとか焼肉の時は食材腐りませんよね? 生野菜を食べたりしても腐りませんよね?」
「そうだな」
「つまり料理してると意識すれば食べ物は腐らないんですよ! これは一種の能力です! 料理すると思って触れると腐らせる事が出来るという能力です!」
……え?
まさか海って既に神崎家の能力が開花済みだった?
神崎家は個人差はあるが二十歳前後で能力に目覚める血筋である。
そよ個人差っていうのが五年前後だから目覚めててもおかしくないわけで……
「お兄様。手を出してください」
「嫌だよ! 誰が自分の手を腐らせようなんて考えるんだよ!」
この妹は馬鹿かよ!
超の付く馬鹿か!
「安心してください。しっかり腐らせてみせますから」
「話が噛み合ってねぇよ!」
まったく……
これが海の能力か?
たしかにそう考えると筋は合ってる。
まさか本人すら能力に目覚めていた事に気付かないとは……
だが、これは面白い事が出来るぞ。
俺は海に見えないように不気味な笑みを浮かべた。
「なぁ海。実は真央に聞いたんだが……」
「なんですか?」
「布を料理して食べる国があるそうだ。そのためその国では服が非常食として扱われる」
「どうやって食べるんですか?」
かかったな!
兄を舐めた報いを受けるがいい!
日頃から貴様は兄を舐めすぎた!
兄である俺に経緯を払わなかった!
その罪の重さを知るといい!
「その料理法って言うのが面白くてな。服の袖を持って食べたいと思うそうだ」
「なるほど……一種のまやかしですね」
「俺もそう思ってたよ。これで真央と実験したら何と高級な生ハムのような旨み溢れる服になったんだ。少し袖を切ってやってみるといい」
海は半信半疑に服に手をかけた。
その瞬間、服は腐敗を始めた!
馬鹿め!
海の能力は料理すると食材が腐る能力!
それなら服を食材と認識して料理をすると思って行動して服を触れば間違いなく腐る!
さぁ咽び泣くがいい!
恥に顔を染めて……
「な!?」
「フッ。計画通り」
それから海の服は崩れ落ちて行き黒色の下着だけの姿になっていく。
少し細身の体付きだが足はスラッと細く雪のように白く、良い感じにクビレもある。
しかしなんと言ってもそよ貧相な胸。
まな板と言っても過言ではない胸!
その胸を晒して外に出れるか間違いなく否!
今の海は俺に服を取りに行かせるしかない!
この完全なまでの勝利……
「このド変態! お兄様!」
「なんとでも言うがいい! 貴様が危機的状況であることには変わり……」
「一回死ね!」
俺の顔面にかかと落としが入った。
痛てぇ! お前、少しは加減を……
「何か文句があるんですか! 乙女を傷物にして!」
「お前が乙女とか無理があるわ! 乙女はもっと言葉が丁寧だからな!」
はい。論破。
ざまぁみろ! 俺の勝ちだ。
兄に適う妹など存在しない!
「はいはい。そうですか。ちょっと私は怒ってますよ。えぇ怒ってますよ」
「少しは日頃の行いを改める気に……」
「いいでしょう。妹は兄の完全上位互換であることを教えてあげましょう。ラノベでも妹は兄よりも優等生のパターンが多いんですよ。それと同じです」
そこまで言うなら見せてもらおうじゃねぇか!
その妹の実力というやらを!
そもそもラノベの妹はデレるもの!
日頃からデレの一つも見せず俺を顎で使い日頃から小馬鹿にして横になりポテチを啄む海がラノベの妹に当てはまらないことを証明してやろう。
「お兄ちゃん。少し、寒い……」
あ、すげぇ可愛い。
海ってこんな……
「かかったな! 阿呆! お兄ちゃんなんて呼ぶ妹がこの世界に存在するわけがないだろうが!」
しまった! 完全にしてやられた!
気付いた時には海は俺の懐に潜り込んでいた。
海の白い手が俺の服に触れる。
すると服は腐敗していき……
「お前!」
「あら、お兄様は露出狂の変態ですか?」
それから俺も下着一枚の姿になった。
この妹は!
それから俺と海は睨み合いになる。
先に動いたのは海だった。
海は俺の下着を腐敗させようと飛びかかる。
俺はそれを右ステップで回避。
「甘いです!」
「おま、空中での方向転換は反則だろ!」
「知りませんよ。そんなこと」
それから海に押し倒されて俺達は倒れ込む。
俺は海の手首を掴みそのまれまゴロゴロと転がる。
まずはその手をどうにかせねば。
俺の最後の砦は守らねば!
そんなこんなで何とか俺は下着の海に馬乗りになって自分の安全を確保した。
しかし、そんな時だった?
「空君! ジャガイモだけど……」
そんな時だった。
扉が入り桃花が入ってくる。
それから桃花は俺達を見て唖然とする。
「うん。邪魔したね」
「桃花。待て! 誤解だ!」
「うーん。二人とも下着姿でいる状況なんて一つしか思い付かないかな。それにしても海ちゃんも空君も可愛い下着を着てるねぇ」
第一コメントがそれなのが怖ぇよ!
いや、しかしこれは好機だ。
俺達は二人とも服が無い。
考えてみたら服を取りに行くのは不可だ。
しかし桃花を使えばどうだ?
それは容易になる。
「いや、まぁ私としては海ちゃんと空君がやる分には問題ないけど……」
「誤解です! 私には和都君がいるのにそんなことをするわけないでしょ!」
それから海が俺を蹴る。
その蹴りは見事に俺の玉にクリーンヒット。
尋常ではない激しい痛みが体を襲いのたうち回る。
「ていうか折角だから裸エプロンで料理すれば? 海ちゃんなら絶対似合うよ〜」
「嫌ですよ! どうしてそんな破廉恥な事をしなきゃダメなんですか!」
「だって可愛い海ちゃんが見たいだもん」
「まぁそういうことなら……」
うわー。チョロインだー。
なんて言うチョロインだー。
ていうかそんなことして遊んでる場合じゃない!
早く料理を作らねば!
「桃花も少し手伝ってくれ!」
「任せて」
とりあえず近くにあったエプロンを着る。
それから先程やっていた作業を再開する。
野菜を食べやすいサイズに切り、蝙蝠に下味を付けていき……
「桃花はとりあえず豚の丸焼きを頼んだ」
「了解。近くにある適当な棒に手足を結び付けて焼くね。でも折角の丸焼きならライブクッキングの方が私は良い気がする」
ライブクッキングか。
たしかにそちらの方が盛り上がる。
だが今回は少し雰囲気と違う気がするからパス。
俺は桃花に目で訴える。
桃花はそれを分かったかのように頷いた。
さて、俺も自分の料理をするぞ。
「海。塩を2.34574271gと胡椒を0.52387986g頼む」
「もう用意出来てますよ。ここに置いておきますね」
「助かる」
「砂糖は何gですか?」
「4.82367237gだ」
「分かりました」
小数の誤差でも味は大きく変わる。
そして海の小数第二十八位までなら一切の狂いなく感覚で計測が出来るという隠れた才能。
とりあえず俺は基本的には少数第八位まで使わないから完全には海を活かせずにいる。
完全に俺の力不足だな……
「それと醤油、レモン汁。蜂蜜の量を……」
「いや、蜂蜜は使わねぇから!」
「え? 蜂蜜先輩を使わないとか正気ですか!」
「正気だよ! たしかに蜂蜜は肉を柔らかくしたりして相性は悪くないがこちらにも考えがあるんだよ!」
なんだよ蜂蜜先輩って……
あとでケーキでも軽く作るからそれで我慢しろ。
さて、準備も大詰めだ。
「空君! 豚さんをオーブンに入れたよ!」
「こちらも蝙蝠の串焼きがもうそろそろ焼ける! それとそろそろミネストローネが出来るはずだからナツメグで香り付け。それと海が持ってきてくれたレモン汁で酸味を頼む!」
「任せて!」
今回作るのミネストローネはタバスコとレモン汁を隠し味に使い少し大人向けにしたものだ。
いい感じの辛味と酸味が出てより一層良くなるはずだ。
「それと桃花。ジャガイモとアボカドのチーズ焼きのレシピは覚えてるな? 途中まで作ってあるからその続きを頼んでいいか?」
「もちろん!」
よし、一通りは終わった。
桃花が来てくれて助かった。
「おい、海」
「なんですか?」
「小麦粉、チョコレート、バナナを取ってくれ」
「分かりました」
さて、折角だし海のためにクッキーでも作るか。
さっきのお詫びも兼ねてな。
俺は海から材料を受け取り手早くクッキーの型を作りすぐに焼いていく。
「ほれ、出来たぞ」
「え!? 嘘!? 私のためにあんな忙しい中で作ったんですか……」
「忙しいって分かってたならもっと手伝えよ。しかしありがとな。海のおかげでかなり楽になった」
実際問題、海がいなかったらもっと時間がかかっていただろう。
たしかにおサボりも無駄口も多いが役立っているのも事実だ。
それに海の無駄口を聞いてると気が楽になるしな。
俺は意外と海と軽い喧嘩がしてる時間が好きだったりする。
なんか日常って感じがするから大好きだ。
やっぱり何だかんだ言っても海は俺の可愛い大事な妹なんだよ。
「わ、分かればいいんですよ」
海は顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
間違いなく照れ隠しだな。
俺はそれから海の頭を撫でる。
「な、な、な、なんなんですか!」
「いや、良い子にしてたから頭を撫でて……」
「私はお兄様にとって子供ですか! 子供扱いしないでください!」
悪いな。
海が可愛くてやってしまったんだ。
悪気があったわけじゃない。
「ま、まぁ嫌いじゃありませんけど……」
さて、早く運んでしまおう。
うちの魔王様が腹を空かせて待っている。
それで拗ねられても面倒だしな。
俺はそんな事を考えながら真央の元に料理を運んだ。




